今日の音楽 12月27日 詩曲
ショーソンの代表作、ヴァイオリンと管弦楽のための「詩曲」は1896年12月27日に初演されています。
ショーソンは1855年生まれのフランスの作曲家でパリ音楽院に入学したのが24歳の時という遅咲きの作曲家でした。サンサーンスのフランス国民音楽協会に参加し、この代表作を世に出したのは41歳の時、その3年後に自転車事故でわずか44歳でこの世を去っています。
ラヴェルといいフランクといいフランスの作曲家は交通事故が元で死亡という事が多かったようで、フランス人は運転が荒いんでしょうかね(笑)。ショーソンは交響曲を1曲、そのほかに「ヴィヴィアーヌ」などの交響詩や、歌曲「愛と海の詩」などが残されていますが、日本では知名度はイマイチですね。
この、詩曲はツルゲーネフの「愛の勝利の歌」に基づく交響詩として着想されましたが、この小説の神秘的な美しさを音楽に表現しているうちに、絶対音楽として完成させることになったそうです。それほど神秘的な雰囲気が強い作品です。ピアノ伴奏で演奏される事もありますが、やはり管弦楽伴奏版に比べると神秘性では何歩も劣っているような気がします。
オイストラフの演奏で前半です。
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