今日の音楽 12月26日 タピオラ
シベリウスは作曲家としては珍しく92歳まで生きた長命の作曲家でしたが、70歳を過ぎたあたりからは大きな曲は殆ど作曲しませんでした。そのシベリウスが最後に書いた交響詩「タピオラ」が初演されたのが1926年12月26日でした。
タピオラは、シベリウスが好んで取り上げたフィンランドの叙事詩「カレワラ」に登場する森の神「タピオ」の領土という意味ですが、「レンミンカイネン組曲(4つの伝説曲)」や「ポヒョラの娘」のように、「カレワラ」の中のストーリーを直接表現した音楽ではなくて、フィンランドの森を表現した抽象音楽です。曲は冒頭に弦楽器で演奏される「森の主題」とフルートで提示される「タピオの主題」という神秘的な2つの主題から構成されていて、その緻密な構成と完成度からシベリウスの最高傑作ともいわれています。
ただ、20分近い長い曲なのですが劇的な要素が殆ど無いので、素人的には退屈してしまいがち。。。演奏も難しく、アマオケ向きでは無いかもしれませんね
ボールト指揮ロンドン・フィルで前半です。
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