今日の音楽 12月23日 聖母(マドンナ)の宝石間奏曲
ヴォルフ=フェラーリの歌劇「マドンナの宝石」が初演されたのが1911年12月23日です。特に知られているのが第1幕と第2幕の間奏曲。美しく物悲しい旋律と、「聖母」という言葉から宗教がらみの曲かと思っていたのですが、実は悲恋物語でした。
舞台はナポリ。自由奔放な女性マリエッラは秘密結社の首領ラファエッロに恋していましたが、言い寄ってくるのは別の男ジェンナロ。マリエッラはジェンナロに「聖母の像にはめ込まれている宝石を盗んで来たら、あなたの女になってやる」とたきつけ盗み出させます。まんまとマリエッラを手に入れたジェンナロでしたが、それも束の間。マリエッラはラファエッロに言い寄るがふられてしまいます。盗みをした罪悪感にさいなまれるジェンナロは、それを返す事にしますが、その間にマリエッラは自殺してしまい、それを知ったジェンナロも胸に剣を突き立てる・・・という内容。
ヴォルフ=フェラーリは数多くのオペラのほかに、器楽曲も作曲していますが、今では演奏されるのはこの曲ぐらいですね。
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