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2010年12月22日 (水)

今日の音楽 12月22日 交響曲第5番「運命」

何をいまさら・・・という曲ではありますが、1808年12月22日ウィーンのアン・デア・ウィーン劇場で行われたコンサートは、今から考えると垂涎もののコンサートでした。交響曲第5番、第6番(初演時は第5番が田園で、運命は第6番だったそうです)、ピアノ協奏曲第4番、合唱幻想曲などの初演コンサートでした。まあ、あまりに盛りだくさん過ぎたのか初演コンサート自体は失敗だったようです。暖房も無いホールで合計4時間もの長丁場、挙句の果てには、最後の合唱幻想曲は演奏途中で混乱し、初めからやり直すというオマケつきだったのですから無理も無いですね。

「運命」という標題は、冒頭の「ジャジャジャジャ~ン」の音についてベートーヴェンが「運命はかくの如く扉を叩く」と言ったとか言わなかったとか、諸説があるようですが、わずか5小節の動機が全楽章を支配するという今までに無い手法を使った画期的な曲でした。この曲、あまりに有名なためか謎が非常に多い曲で、様々な研究家が取り上げています。最初の動機ですら指揮者によって異なる解釈で演奏しています。二分音符につけられたフェルマータの扱いも、1回目は無しというパターン、1回目は短めというパターン、1回目も2回目も普通にフェルマータというパターン・・・まあ、1回目は2拍にフェルマータ、2回目は4拍にフェルマータですから、それなりの長さ(聴いた感じ、1回目短め、2回目長めに聴こえる)というのが、今は多いようですね。

前にもどこかで書きましたが、こんな有名な曲ですが、私は大学の時に一度演奏しただけ(だったと思う)です。勿論四弦バスです。第2楽章の31小節、はじめてffが出てきたあとの終止形でチェロとバスだけが第二下線のCの音を2拍目にはみだして弾く場所です。勿論、コンバスは記譜法でチェロより1オクターヴ低い音(平均律で考えれば28.1Hzぐらい=殆ど低周波治療器具に近いです)ですが、これが四弦バスだとチェロとユニゾンになってしまう。五弦でこのコントラCを弾いてこそコンバスの価値があるわけで・・・折角五弦買ったんだからやりたい!曲のひとつです。
で、謎の話ですが、これがその後80小節めに同じパターンで出てくるときには何故か記譜上チェロより1オクターヴ高く記譜してある。つまりユニゾンとして書いてある。1回目と2回目をわざわざ違えているのか、それとも間違いなのか・・・謎のひとつです。で、この音、ffのままなのですが、楽器がチェロバスだけになるので、その前のffよりやや大きめに弾くのが慣例です。。。が、わざわざ楽器の数を極端に減らし、しかも強弱記号で大きく弾け、という記譜が無い以上、この音だけを強調するのは間違い、ベートーヴェンは全体の音が小さくなるのは承知で書いている、という事で、一切強くせずに演奏するのもスマートだ!という理屈も合わせて有りのようです。

つまらん話で長くなりました。
この曲9つの音源を持っています。
クライバー ウィーンフィル
ライナー シカゴ響
ラトル ウィーンフィル
ガーデナー レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
ティーレマン フィルハーモニア管
ヴァント 北ドイツ放送響
ハイティンク ロイヤルコンセルトヘボウ
バーンスタイン ウィーンフィル
ショルティ シカゴ響

2楽章の例の場所、2回目も同様にCの音を下げているのは4つでした。
最も強調して演奏しているのはティーレマン、次がショルティ。最もあっさりと演奏しているのはラトルでした。
・・・ちょっと、オタクの世界だけど・・・

サロネン指揮ロサンゼルス・フィルで第2楽章です。

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