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2010年12月16日 (木)

今日の音楽 12月16日 交響曲第9番(ベートーヴェン)

クラシック音楽界で最も偉大な作曲家のひとり、ベートーヴェンが生まれたのは1770年12月16日頃とされています。17日に洗礼を受けたという事しかわかっていないので、「頃」となっているようです。年末、ベートーヴェンと言えば第九でしょう。
ベートーヴェンは、古典派の集大成からロマン派への架け橋となる存在で、宮廷や貴族のパトロンとして様々な行事に向けて曲を作っていたそれまでの作曲家から、大衆へ向けて自分の表現したい音楽を発表するというスタイルへの変革を行った意味でも大転換を行った存在であり、その後のブラームスを筆頭とした数多くの作曲家に影響を与えた作曲家でもありました。

日本では第九が年末に異常なほど集中して演奏されるという慣習がありますが、諸説あるものの、戦後困窮していた演奏家の為に、人数が多く必要で、観客動員が容易な曲という事で第九が演奏されるようになったというのが定説のようです。いずれにしても、終楽章の「歓喜の歌」がそれまでの1年を振り返り、歓びをもって新年を迎えるというぴったりの内容でもあったために定着したんでしょうね。

上に書いたように、第九は「歓喜の歌」を模索し最後に「歓喜」を見出し高らかに歌うというストーリー性の高い音楽になっています。
第1楽章は、空虚五度(完全五度のみで構成される)の神秘的なメロディから始まり力強い音楽で構成されます。葛藤を表しているといわれています。
第2楽章は、通常は緩徐楽章ですが、この曲では第3楽章と入れ替わってスケルツォを配しています。ここでは文字通り滑稽さを表しています。喜び=嗜虐的な楽しさか?という提起です。
第3楽章は瞑想、心の平穏を表す美しい緩徐楽章です。
そして、終楽章のチェロ、コントラバスのレシタティーヴォで、これらの楽章を再現し、今までの曲は本当の喜びの歌では無い。として、歓喜の歌に導いているわけです。
従って、第4楽章のはじめは「歓喜の歌」への導入から「歓喜」の提示になります。そしてバリトンのソロで「みんなでこの歓びの歌を歌おう」と導かれ、本当の歓喜の合唱になるわけです。

そういうわけで、第九は長くて3楽章までは退屈という方もいらっしゃると思いますが、この退屈な(笑)第3楽章までが無くて歓喜の歌は有り得ないという事です。従って、よく終楽章だけ単独で演奏する場合がありますが、そういう場合は本当は途中の「歓喜の合唱」部分から演奏するのが正しいのかもしれませんね。だって、「こんな調べではない!」とチェロ・バスやバリトンソロが否定する部分の意味が無くなっちゃいますから。

アシュケナージ指揮のNHK交響楽団で第4楽章冒頭です。

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