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2010年12月14日 (火)

今日の音楽 12月14日 ローマの松

色彩感の強いオーケストレーションと言うと、思い浮かぶのがラヴェル、リムスキー=コルサコフ、レスピーギです。中でも最も鮮やかな色を感じさせるのがレスピーギかもしれません。それは、フランス、ロシアとのお国柄の違いかもしれませんけど。。。

レスピーギのローマ三部作の中間に位置する交響詩「ローマの松」は1924年12月14日にローマのアウグステオ楽堂で初演されました。ひたすら派手なオーケストレーションで騒がしく終わる「ボルゲーゼ荘の松」、古代ローマ時代の迫害され亡くなって行った初期のキリスト教徒の悲しみと祈りを描いた「カタコンブ付近の松」、透明感溢れる幻想的な雰囲気の「ジャニコロの松」、古代ローマの軍隊の進軍の様子を描いた「アッピア街道の松」の4曲からできていて、ただ単に「松」を描写したものではなく、松を通して古代ローマへの郷愁と幻想を表現した曲と言われています。

ウチのオケでも、やりたい曲というとしばしば上がってくるのが、このローマ三部作ですが、いつも編成の点で落っこちてしまいます。
ローマの噴水は、ハープ2台、オルガン、ピアノ、チェレスタと、まだマシかもしれませんが、
ローマの松はオルガン、ピアノ、チェレスタ、ハープのほかにビューグルとかナイチンゲールのレコードとか・・
ローマの祭りに至っては、打楽器奏者が10人も必要だったり古代トランペットが必要だったり・・
で、いつも二の足を踏んでます。

本音では、一番盛り上がる「アッピア街道の松」はコントラバスは結構盛り上がらない譜面を、一所懸命盛り上がって弾かなければならないので、ものすごく疲れますけど・・・

カラヤンの指揮で第4曲「アッピア街道の松」です。

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