今日の音楽 12月12日 ラ・ヴァルス
1920年12月12日は、ラヴェルのラ・ヴァルスが初演された日です。
ラヴェルの曲は、本当に名曲が多いんですけど、難易度や特殊楽器、ハープが複数台必要だ・・・などの理由で、アマオケではなかなか取り上げられる機会が少ないですね。
ウチのオケも、候補に上がっては「腕前」「お金」などの面で最終的には落選というパターンが多いです。その点、「ラ・ヴァルス」はハープが2台必要であるという難点はあるものの、他は基本的な3管編成だしメロディも親しみ易い上に派手なので、比較的演奏される機会が多いですね。
コントラバスは冒頭から35小節にわたって「モヤモヤ」を弾かされるわけで、しかもそれが一番太いE線・・・かなり指が疲れます。それが終わったところで、グリッサンドの連続。。ここで練習不足のバシシトは指が痛くなるわけです。(但し、3divの3つ目のパートはpizzなので例外)
ワルツ自体は、ウィンナワルツの雰囲気を抱いていますが、冒頭のモヤモヤや、途中でリズムが狂ったようになったり音が途切れたりするのは、当時のオーストリアの混沌とした情勢を表現する事で、もはやウィナワルツの時代のウィーンは終わったという事を表現しているとか・・・
個人的にはラヴェルで最も好きなオケ曲は「道化師の朝の歌」なんですが、ラ・ヴァルスとかマ・メール・ロア、ダフニスとクロエといったバレエ音楽も大好きです。
ミュンシュ指揮ボストン交響楽団です。
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