今日の音楽 11月4日 劇音楽「カリギュラ」
今日は、非常にネタの多い日です。メンデルスゾーン、フォーレの命日。モーツァルトのリンツ、シャブリエのスペイン、ブラームスの交響曲第1番、ボロディンのイーゴリ公の初演日。
そんな中で、フォーレを取り上げます。
フォーレはロマン派音楽と印象派や無調性音楽の橋渡しとなった存在で、ドビュッシーやラヴェルへの通過点でした。あくまでも旋律は重視して、しかしながら古典の殻に閉じこもることもなく、とても耳障りのよい音楽を残した作曲家です。劇的表現をめざすものではなかったので、大規模な管弦楽曲は少なかったわけです。
フォーレの作品といえば、ペレアスとメリザンド、レクイエム、夢のあとに がよく演奏されますが、3つ作曲した劇音楽の中で一番最初に書かれたのが「カリギュラ」です。1888年に小デュマの依頼で作曲された音楽で、謎の多い、暴君として語り継がれている古代ローマ皇帝のカリギュラを描いた作品で5つの音楽でできています。
その1曲目のファンファーレと行進曲は、勇ましいだけではなく、フランス音楽らしさを感じさせる曲です。
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