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2010年11月 3日 (水)

今日の音楽 11月3日 フィンランディア

シベリウスの交響詩「フィンランディア」は、1899年11月3日ヘルシンキで初演されています。

元々は8曲からなる歴史劇の伴奏音楽「フィンランドは目覚める」から最終曲を独立させて改稿したもので、当時帝政ロシアの圧政に苦しんでいたフィンランドの独立運動を鼓舞する曲としてロシア政府から演奏禁止になった曲です。
今でも、中間部は「フィンランディア讃歌」として歌詞がつけられて歌われ、第二の国歌とされています。

フィンランディアは、最も優しい交響詩と言われているように、演奏も平易で初心者の多いオーケストラなどでよく演奏される曲ですが、それは多少ズレても音程が狂っても何とか盛り上がって終わらせる事ができる、というような意味で、決して奥が浅いとかいう意味ではありません。

曲自体は2つの序奏を持つ三部形式で書かれています。最初の序奏は金管が重たい旋律を奏でます。嬰へ短調という調は弦楽器が開放弦を使う事ができず、暗い曇った曲想の調といわれていますが、正しくロシアの圧政という状況を表現しています。二つ目の序奏はハ短調になり金管のリズムとうねるような弦のメロディで、圧政から立ち上がろうとする緊張感に溢れた部分です。
ティンパニのトレモロが残る中、チューバとコントラバスで主部のメロディが演奏され、圧政に対する戦いを演奏します。この部分は、コントラバスが苦労するところで、非常に鳴りにくく、くぐもった音色になるので表現がとても難しいところです。
中間部はフィンランディア讃歌のメロディ。フルート、クラリネットから弦楽器へと引き継がれフィンランドの夜明けを表し、主部のメロディが輝かしく再現されます。

アシュケナージ指揮フィルハーモニア管弦楽団です。

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