今日の音楽 11月25日 交響曲第4番(マーラー)
1901年11月25日は、マーラーの交響曲第4番「大いなる喜びの讃歌」が初演された日です。ミュンヘンで、マーラー指揮によるカイム管弦楽団(ミュンヘン・フィルの前身)による演奏でしたが、初演は不評だったようです。
この曲の特徴は、何と言っても1番→2番→3番 と肥大化していったマーラーの交響曲の転換点になった曲。エア・ポケットのように編成も小さく長さも短めという作品です。2番、3番同様、詩集「子供の不思議な角笛」の曲を使っているため、角笛3部作の最後の曲と言われています。。この後5番以降7番までは純粋なオーケストラだけの交響曲になりましたので、ひとつの転換点と言われても間違いではないでしょう。標題とされている「大いなる喜びの讃歌」はマーラーがつけたものではなく、第4楽章の歌詞から後につけられたものだそうです。最初に子供の不思議な角笛の「天上の生活」に基づく第4楽章が作曲され(但し、歌曲集「子供の不思議な角笛」からは最終的に、はずされました)、その後第1楽章から作曲されたそうです。
この曲、アマオケではあまり演奏されませんねぇ。原因は①マーラーのくせに(失礼!)トロンボーンもチューバも無い②ソプラノ歌手が必要であるが、登場するのは第4楽章だけで、しかもマーラーとしては驚くほど短いフィナーレ(8分ぐらい)なのでコストパフォーマンスが悪い(笑)③マーラー好きな人が好む、苦悩が無い(大笑) ・・・かな?
私は、マーラーは好きな方ですが、4番も好きな方です。トロンボーン、チューバが無いのは、重低音を廃して天上のフワフワした雰囲気を出すため、というような事を書いている人もいますが、コントラバスは1番に比べれば遥かに面白いですよ。但し、最終楽章はたったの1ページ。やっぱり天上の音楽には重低音は不要なんでしょうね。
個人的には第4楽章も良いですが、第1楽章の第2主題が大好きです。天国的なおおらかさと美しさを感じます。
バーンスタイン指揮のウィーンフィルで第1楽章前半です。(しばらく無音の時間がありますが、データーはきちんと入ってます)
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