今日の音楽 11月20日 大地の歌
あれ?大地の歌じゃないの?と思われる方、お待たせしました第1番の話はここまで。マーラーが亡くなったのは1911年5月18日。実は、その年の11月20日に初演されたのが交響曲「大地の歌」でした。マーラーは交響曲の全てを自分自身の作品を自分自身の指揮で初演していたため、リハーサルの間にかなり多くの書き換えをしていましたが、大地の歌と第9番は死後の初演になったため、改訂稿というのが存在しないようです。(勿論出版社による改訂は存在します)
大地の歌は、9番目の交響曲にあたりますが、ベートーヴェンなどが第9番を最後に亡くなっているというジンクスを避けるために番号をつけなかった、とか、実際にはソナタ形式の楽章が無く、マーラー自身も歌曲としての位置づけも考えていた、など諸説があります。
大地の歌は、ご存知のとおり李白とか王維などの漢詩をベートゲという詩人が自由に翻訳した「中国の笛」をマーラーが改作したものが詩になっています。まあ、メロディで中国っぽいのは第3楽章かな。特に中国の音楽を意識して作ったものじゃないから当然だけど。
« 今日の音楽 11月19日 魔王 | トップページ | 今日の音楽 11月21日 椿姫の主題による幻想曲 »
コメント