今日の音楽 11月13日 歌劇「セミラーミデ」序曲
作曲家の中にも怠け者はいるようです。怠け者と言われる作曲家の双璧がロッシーニとリャードフ。ただし、怠け者と言っても才能が無ければ後世まで名前が残ることなく消え去って行ったでしょうから、ただの怠け者とは違いますよね。
ロッシーニといえば30代後半には、第一線から退いて宗教音楽を細々と書きながら美食家、料理研究科として第二の人生を歩み、そちらでも名前を残しています。やっぱり天才だったんですよね。ベートーヴェンも嫉妬するぐらいの人気だったそうです。そのロッシーニは1868年11月13日に直腸癌の手術後丹毒で亡くなっています。享年76歳。
ロッシーニといえば、オペラ。数々の作品を残しています。日本では、「セヴィリアの理髪師」以外はなかなか上演されないようですが、ウィリアム・テル、どろぼうかささぎ、絹のはしごなどの序曲は頻繁に演奏されますね。アマオケでもかなり高い頻度で演奏されますが、理由は適度な難度、判り易い音楽に加え、何と言ってもロッシーニ・クレッシェンドといわれるエンディングに向かう盛り上がり・・・多少下手糞でも思わず拍手しちゃいますからネ。
ロッシーニの序曲の中で最も好きな曲は、古代アッシリア帝国の伝説の女王セミラミスの描いたボルテールの悲劇を元にした「セミラーミデ」です。12分あまりという長めの序曲ですが、ロッシーニの序曲にしては珍しく曲中の音楽を使っています。但し、オペラは悲劇ですが、序曲はとっても愉しい曲です。ちゃんと、ロッシーニ・クレッシェンドはありますよ。
ムーティ指揮ウィーンフィルで後半です。
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