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2010年10月 3日 (日)

パイオニア交響楽団第21回定期演奏会のご案内・9

マーラーの交響曲第1番の第2楽章はスケルツォです。
最初にチェロとバスによるオスティナートリズムが演奏されますが、これも4度下降のF-Cで演奏されます。このリズムは途中調を変えることがありますが、スケルツォの主部を一貫して支えています。

このリズムに乗って歯切れの良いメロディが木管楽器で演奏されます。
この最初のリズム、低弦の見せ所のひとつで、結構オーバーアクションで弾く人もいますね。

中間部は、レントラーです。レントラーは3拍子の南ドイツの踊りです。舞踏音楽として取り入れられるとテンポは速くなり、優雅さが求められるようになりました。これが、後にワルツとなりウィンナ・ワルツの原型となった音楽とも言われています。マーラーやブルックナーは、自分の曲にこのレントラーを好んで使っています。
今回の演奏では、多分他ではあまり聴く事ができないようなレントラーを演奏します。テンポの揺れが激しい、踊りの要素より優雅さを強調した演奏になると思います。

そしてスケルツォに戻り、元気に高らかに楽章を閉じます。
マーラーは、このスケルツォからレントラー、レントラーからスケルツォに変わる節目の部分を両方とも4小節のホルンのソロで繋いでいます。こういうところにも作曲家のこだわりが感じられますね。

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