今日の音楽 10月6日 ヴァイオリン協奏曲第2番(シマノフスキー)
1882年10月6日は、ポーランドの作曲家シマノフスキーの誕生日です。
シマノフスキーはポーランド分割~独立~共産党支配の激動の時代を生きた作曲家で、彼の作風の変化は、そういった影響が反映されていると言われています。
分割時代の当時はウクライナ支配下で生まれたシマノフスキーは、ポーランド貴族という裕福な家庭で育ちました。当初は祖国の英雄ショパンや、Rシュトラウス、ワーグナーなどの後期ロマン派の影響を受けていましたが、その後欧州や北アフリカなどを旅し印象派とオリエントの融合した独特の作風になっていきます。
1917年ロシアのボルシェヴィキがシマノフスキー家を襲い精神的なショックを受け、ワルシャワに移住。ストラヴィンスキーと会った事で祖国の音楽に目ざめワルシャワ音楽院の院長となりましたが改革に失敗し辞任。1937年3月29日に結核で他界しています。
ヴァイオリン協奏曲第2番は、1933年に完成した末期の大作で、単一楽章からなりコンチェルトです。後半にはポーランド民謡のリズムが現れ、後期の特徴を聴く事ができます。
クルカのヴァイオリン、マクシミウキ指揮ポーランド放送交響楽団で、最後の部分です。
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