今日の音楽 10月28日 ピアノ協奏曲第3番(ラフマニノフ)
ラフマノニフのピアノ協奏曲第3番は、1909年10月28日ラフマニノフ自身の独奏でニューヨークで初演されました。
この曲は、技術的にも音楽的にも(時間的にも)ピアニストにとって最難関曲のひとつと言われ1950年半ばまでは、この曲を演奏できるピアニストはラフマニノフ自身とホロヴィッツしかいなかったと言われています。
形式自体は、特に変わった形式を取っているわけではないのですが、第1楽章の第1主題のあのくぐもった感じのテーマが曲全体を支配しています。
2番ほどは一般的では無いですが、ロマンチックに徹している感じのある2番に比べると、かなり複雑な展開をしているので、その分フィナーレのラフマニノフ終止が訪れたときの感動は大きいものがあると思います。
ホロヴィッツと、ラフマニノフのピアノでこの曲を録音した事があるオーマンディの指揮、初演の直後にマーラーの指揮で再演したニューヨークフィルの演奏、アルゲリッチのピアノ、シャイー指揮のベルリン響などの名盤がありますが、個人的なイチオシは、アシュケナージのピアノ、プレヴィン指揮ロンドン響です。非常に起伏の大きい、しかもピアノが浮き立った演奏です。
映像は、アルゲリッチのピアノ、シャイー指揮ベルリン放送交響楽団で、第3楽章後半です。
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