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2010年10月25日 (月)

今日の音楽 10月25日 アルルの女第1組曲

1838年10月25日は、フランスの作曲家ジョルジュ・ビゼーの誕生日です。ビゼーと言えば、「カルメン」「アルルの女」「真珠採り」などで知らない人がいない程有名な作曲家ですが、今ひとつクラシック音楽の作曲家としての評価は高くないですねぇ。
その原因は、ひとつには36歳という若さで亡くなった事、生きている間に正当な評価を得られなかった事(カルメンは死の直前に初演されましたが評判は散々。死後評価を上げる事になった。)、当時フランスではオペラ以外の音楽は受け入れられず交響曲などの純器楽作品は殆ど生きている間に演奏される事すらなかった。など、様々な要因が考えられます。

交響曲第1番は今でこそ時々演奏されますが、初演されたのは作曲から80年後。今聴くと、非常に瑞々しく情緒のある曲なのですが、何と17歳の時の作品。フランスで無かったら・・・と思うと非常に残念ではあります。

代表作のひとつ「アルルの女」は、ドーデの戯曲を上演するにあたって依頼された劇音楽です。上演した劇場との契約の関係で非常に小さな編成での作曲を余儀なくされ、ビゼーは非常に苦心したそうです。なにしろフルートは2本ですが、それ以外の木管は1本ずつ、ホルンもナチュラルホルンとヴァルヴホルン各1とサキソフォン、ハルモニウムと打楽器、弦楽器も1st violon 4、2nd violin 3、viola 1、cello 5、contrabass 2という妙な編成でした。
2つの演奏会用の組曲が残されていますが、第2組曲が圧倒的に知られていますね。特にファランドールとフルートソロによるメヌエットが有名ですが、実は第2組曲はビゼーの死後、ギローという作曲家がビゼーの死後アレンジだけでなく構成まで手を入れたもの。有名なメヌエットは実はアルルの女の中の曲ではなくて、同じビゼーの「美しいパースの娘」の中の曲を拝借したものです。

それと異なり、第1組曲は劇音楽作曲の直後にビゼー自身が2管編成の演奏会用組曲に編曲しなおした純粋なビゼーの作品です・・・が、あまり演奏されないですね。

第1曲 前奏曲は、ファランドールの中の「王の行進」(元々は民謡を使っている)を主旋律に使っています。第2曲はメヌエット(元々は間奏曲)、第3曲はアダージェット、第4曲はカリヨンという構成です。特に終曲のカリヨンはホルンによって表現される鐘のメロディが秀逸です。

小澤征爾指揮フランス国立管弦楽団の演奏で、「カリヨン」です。

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