今日の音楽 10月20日 歌劇「リエンツィ」序曲
ワーグナーの出世作となる歌劇「リエンツィ」がドレスデンで初演されたのが1842年10月20日です。このオペラの成功によって不遇だったワーグナーがオペラの大家の道を歩んでいくキッカケになった曲ですが、バイロイトでの演目になっていない事から「さまよえるオランダ人」以降の作品に比べて今ひとつ知名度が低いようですね。日本初演も1998年という事で、つい最近の事です。
リエンツィは14世紀に実在したローマの政治家で、ワーグナーは史実とは異なる設定で、住民の支持を得て政権を手にしたが、やがて住民に反逆され殺されると言うストーリーです。
序曲は、オペラに比べるとCDも数多く、演奏される事も多いのですが、それでも「タンホイザー」「さまよえるオランダ人」などの序曲に比べると聴く機会は多くはありません。
実は、個人的にはワーグナーの序曲、前奏曲の中では最も好きな曲です。トランペットの独奏で、民衆に革命を促すリエンツィの呼びかけを表し、リエンツィの祈り、そして勇壮な行進曲と、非常にドラマチックな序曲です。
レヴァイン指揮メトロポリタン劇場管弦楽団で前半部分です。
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