今日の音楽 10月17日 トランペット協奏曲(フンメル)
1838年10月17日はショパンの命日なのですが、その1年前1837年10月17日はフンメルの命日。
フンメルはスロヴァキア(当時はハンガリー)の作曲家で、2年間モーツァルトの家に住み込んでピアノを習いハイドンにはオルガンを習い、ベートーヴェンとも親交を持ち・・・という当時評判の音楽家だったようです。
交響曲以外のあやゆる分野の作品を残していますが今ではちょっとマイナーな作曲家になってしまっています。
そんな中で最も有名なのが、トランペット協奏曲ホ長調。非常に明るい曲想の軽い音楽で、同時代のベートーヴェンとは一味違う肩のこらない音楽です。
そんな中で、ちょっと2楽章を聴いてみてください。冒頭から少したったところの長調になったところ目をつぶってトランペットソロを取り除いて聴いてみてください。
モーツァルトのピアノ協奏曲第21番の第2楽章、短くも美しく燃えの旋律によく似てませんか?。実はフンメルは過去の作曲家の作品を隠し味に使うのを得意としていたようです(笑)。ピアノソナタ第2番ではグレゴリア聖歌を、第3番では同じモーツァルトの交響曲第40番の終楽章を引用しています。
ちなみに、この曲最近では、トランペットの吹き易い変ホ長調に移調して演奏される事が多いようです。
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