今日の音楽 10月14日 人魚姫
オーストリアの作曲家アレクサンダー・ツェムリンスキーの誕生日が1871年10月14日。ツェムリンスキーは、長い間埋もれた作曲家でしたが、20世紀末になって、ようやく見直されて来ています。
マーラーの影響が強く、作品には顕著にそれらが現れているといわれています。シェーンベルクが唯一受けた正式な音楽教育がツェムリンスキーからであり、マーラーとシェーンベルクの繋ぎとして埋もれてしまった事やナチスドイツから頽廃音楽とレッテルを貼られ、アメリカに亡命したものの名前が売れる前に逝去してしまったことなどが、埋もれた作曲家になった原因だそうです。
代表作は、マーラーの大地の歌の影響が強いインドのタゴールの詩に基づく歌つきの抒情交響曲ですが、今日はもっと最後期ロマン派の雰囲気を多く残す交響詩「人魚姫」にしましょう。人魚姫は3つの楽章からできている曲で、初演の後に4つ目の楽章を付け加えて交響曲にしようとして本人がオクラ入りさせてしまって死を迎えたため長い間演奏されませんでした。1984年に復活初演されてから日本でも演奏されるようになり日の目を見たわけです。
オーケストレーションを聴くと、マーラーやR.シュトラウスに近いものがありますが、ロマン派的な泣きでは勝るとも劣らない曲です。
誰の演奏だかわかりませんが、冒頭です。
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