今日の音楽 9月5日 戴冠行進曲(マイアベーア)
ドイツ系ユダヤ人作曲家マイアベーアは1791年9月5日に生まれています。
ウェーバーと共にフォーゲラー神父に作曲を学び、ロッシーニの歌劇「タンクレディ」に感銘を受けてオペラ作曲家へ転じたマイアベーアは、イタリア歌劇の様式とドイツオペラの様式を複合して、グランドオペラ形式を確立し、後のワーグナーなどへ大きく影響を及ぼした作曲家ですが、知名度はイマイチです。ユダヤ人という事で、ナチス時代に演奏を禁じられていたという事も原因のひとつではありますが、台本に恵まれなかった事やロッシーニの亜流と酷評されるなど、当時も一流の扱いを受けるには至っていなかったようです。
代表作は「アフリカの女」「ユグノー教徒」などがあり、単独で演奏されるアリアもいくつかありますが、今日は歌劇「預言者」の戴冠行進曲を取り上げました。これは宗教戦争時代の預言者Jean de Leydeを主人公とする物語。アナバプティスト派の主導者に祭り上げられ、ドイツの王になり、裏切りで処刑されるという話。その戴冠の場面で演奏される戴冠行進曲です。
なかなか勇壮な曲なんですが、これもイマイチの知名度ですねぇ。
オンドレイ指揮ブラティスラヴァ放送交響楽団です。
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