今日の音楽 9月14日 ダンテ交響曲
1321年9月14日は、イタリア・ルネッサンスを代表する詩人ダンテの命日です。「地獄篇」「煉獄篇」「天国篇」の三部からなる大叙事詩「神曲」は、ダンテの代表作で、これを基にして標題交響曲を作曲したのがフランツ・リストでした。リストは、もうひとつ「ファウスト交響曲」という標題交響曲を作曲していますが、両方とも日本ではあまり演奏されませんね。
ごく普通の3管編成(ハープ2本、オルガン、ティンパニ2人という拡大はありますが)+女声合唱というそれ程特殊な編成でも無いし、長さも50分ぐらいですからちょっと長めのシンフォニーですし、もう少し演奏されても良いような気がしますが、ちょっと内容が難解だからでしょうかね。
音楽そのものはそれ程難解なものではありません。元々は「神曲」同様三部構成にしようとしていたのですが、ワーグナーから「天国」を表現するのは難しいだろう、と言われて第2楽章の最後の部分で女声合唱(または少年合唱)で天国を仰ぎ見るマニフィカートを付け加えた二部構成に変更したそうです。
バレンボイム指揮ベルリンフィルで第2楽章「煉獄」の最後の部分(マニフィカート付き)です。
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ロマン主義者のバレンボイムが若き日に残した個性あふれる名演である。
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