今日の音楽 9月10日 ベンヴェヌート・チェルリーニ序曲
ベルリオーズの歌劇「ベンヴェヌート・チェルリーニ」は1838年9月10日にパリのオペラ座で初演されています。ベンヴェヌート・チェルリーニはルネッサンス期のイタリアの彫刻家で、このオペラは彼の自叙伝に感動したベルリオーズが、それを下敷きに作曲したものです。が、ストーリーが面白く無かったなどの理由で初演は大失敗に終わり、やがてオペラ全体を演奏されることは殆どなくなりました。
この歌劇「ベンヴェヌート・チェルリーニ」の序曲は、ベリリオーズの管弦楽曲の中でも「ローマの謝肉祭」「海賊」と並んで、時間的にも10分程度、曲の内容も平易(演奏は平易では無い!)なので好んで聴かれています。特に出だしの激しいリズムがわずか数十秒で終って、ゆっくりとしたテンポになり・・・なんていう構成は「ローマの謝肉祭」そっくり。ベルリオーズの得意のパターンです。
とは言っても、この曲、編成がかなり大きい。基本は2管編成なのですが、ファゴットが4本(2本でも可)トランペットが4本、コルネット2本、打楽器各種と、ティンパニが3台で奏者が3名・・・・という事で、わずか10分にこれだけの奏者を揃えるというのはアマオケでは厳しいかもしれません。
ゲルギエフ指揮ウィーンフィルです。
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一般のフランス風をつきぬけたきびしい演奏といえるが、これこそがミュンフンの薫陶の賜物であろう。
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