ホームページ

ウェブページ

紹介した音楽

2023年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

« 今日の音楽 9月28日 兵士の物語 | トップページ | 今日の音楽 9月29日 乙女の祈り »

2010年9月28日 (火)

パイオニア交響楽団第21回定期演奏会のご案内・7

みなさんは、郭公の鳴き声というと、多分3度の音程、ミ・ドの音を想像されると思います。有名じゃない作曲家ヨナーソンの有名なかっこうワルツも、ベートーヴェンの田園のかっこうも全て3度の下降音で表現されています。

ところが、マーラーの交響曲第1番では4度の下降音を使っています。実は、この4度の下降音が、この曲の重要な動機なのです。つまり、カッコウの鳴き声が非常に大切な役割を持っているわけです。それは、追々解き明かすとして・・・

第1楽章の冒頭は、弦楽器のフラジオレットによるAの音の持続で始まります。このAの音は1st violinのフラジオレットの音からコントラバスのAの開放弦まで実に6オクターヴ。しかもマーラーという神経質な作曲家は、音の強弱も非常に神経を使います。普通の作曲家がフォルテ記号の数、ピアノ記号の数(チャイコフスキーが極端な例ですが)で音の大きさを指定しますが、マーラーの場合、演奏する人数を指定して大きさを表現させるという場面が結構頻繁にあります。この冒頭も、3小節目に4度の動機が木管楽器で演奏されるところまでの2小節は、少々大きめの音が欲しかったのでしょう、2nd violinと3つに分かれているチェロの第1パートがその2小節だけ演奏するというような、?な譜面になっています。

そんな事はどうでも良いのですが、これは何となく霧に覆われた森のような雰囲気です。その朝靄の中から森の生き物を象徴する4度の下降動機が断片的に現れ、その後オーボエとファゴットでメロディとして演奏されます。やがてクラリネットによって春の目覚めのメロディが演奏されます。再び朝靄、その中から今度はトランペットがバンダで遠くからアルペンホルンのような響きを演奏します。その間にカッコウの鳴き声、これらの要素が交じり合った後、低弦で半音進行の上行音型が現れ、序奏の終わりに向かいます。

« 今日の音楽 9月28日 兵士の物語 | トップページ | 今日の音楽 9月29日 乙女の祈り »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: パイオニア交響楽団第21回定期演奏会のご案内・7:

» ムーティ&フィラデルフィア管のチャイコフスキー:後期3大交響曲ほか [クラシック音楽ぶった斬り]
音そのものをリアルに生かし、魅惑的に磨きあげ、感覚的な美感を濃厚に表した名演である。 [続きを読む]

» アバド&ウィーン・フィルのベートーヴェン:交響曲第5番「運命」 [クラシック音楽ぶった斬り]
ライヴならではの豊かな感興が波打つように表された秀演。 [続きを読む]

» トスカニーニ&NBC響のベートーヴェン:交響曲第1番 [クラシック音楽ぶった斬り]
モノーラル録音だが、第7番はSP時代にこの曲の最高の名演奏といわれていたものである。 [続きを読む]

» トスカニーニ&NBC響のベートーヴェン:交響曲第5番「運命」 [クラシック音楽ぶった斬り]
いわゆるドイツ的な演奏とはその本質を異にするが、結果的に作品のイデアに最も肉薄し得た内容と考えてよいだろう。 [続きを読む]

« 今日の音楽 9月28日 兵士の物語 | トップページ | 今日の音楽 9月29日 乙女の祈り »