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2010年9月26日 (日)

パイオニア交響楽団第21回定期演奏会のご案内・6

マーラーの交響曲第1番は、元々は交響詩として作曲されました。2部形式で現在の第1楽章と花の章が第1部、第2楽章以降が第2部で、第2稿では、第2楽章までを第1部と改編し、標題も加えています。
第1部は青春の日々から、若さ、結実、苦悩のことなど という標題で 
第1楽章 春、そして終わる事のなく
第2楽章 花の章
第3楽章 順風に帆をあげて
第2部は人間喜劇
第4楽章 座礁、カロ風の葬送行進曲
第5楽章 地獄から天国へ
です。そして、この時に「「巨人」という標題をつけています。

第3稿で、花の章を削除して4つの楽章からなる交響曲に改訂し、ここで初めて交響曲第1番が一応の完成を見たわけです。

編成は、フルート4本(うち2本はピッコロ持ち替え)、オーボエ3本(うち1本はコールアングレ持ち替え)、クラリネット4本(バスクラ、Esクラ含む)、ファゴット3本(うち1本はコントラファゴット持ち替え)、ホルン7本、トランペット4本、トロンボーン3本、チューバ、ティンパニ2セット、大太鼓、シンバル、トライアングル、銅鑼、弦5部という編成ですが、今回の演奏会ではホルンは11本で吹くようです。

マーラーもこの初期の交響曲では、オーケストレーションが完璧というわけではなくて、所々音が薄いところがあります。あの迫力の第4楽章でさえ、?と思うような薄さが露見されるところもありますが、まあ最初のシンフォニーという事で目をつぶっても良いでしょう。こういう点をあげつらって、この曲は駄作と言う人もいますが、これだけ多くの人に受け入れられ人気がある作品ですから、これを駄作と評価する人こそ、音楽の本質を知らない人なんでしょうね。緻密なオーケストレーションが施されていても、モチーフがつまらない、構成力が無い作品はやっぱり受け入れられませんからね。

それから、この交響曲は、歌曲集「さすらう若人の歌」と密接な関係があります。第1楽章のテーマは、第2曲の「朝の野を歩けば」からの転用、第3楽章中間部は第4曲の「恋人の青い瞳」からの転用です。

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