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2010年9月22日 (水)

パイオニア交響楽団第21回定期演奏会のご案内・4

プラハの第2楽章はソナタ形式の緩徐楽章です。
モーツァルトの後期シンフォニーの緩徐楽章は、どれを聴いてもステキな曲ばかりです。第35番の可愛らしさ。緩徐楽章と言っても何か跳ねる様な快活さを感じさせる曲です。
第36番の第2楽章は、優雅さ。この曲のスケールの大きさにぴったりの曲想です。
第39番は付点のついた跳ねるリズムを主題に持つ動的な曲。
第40番は最も大人の音楽。何か不安感の中で安らぎを見つけるような曲。
第41番は起伏のある、色々な要素が絡み合った曲。

そして、この38番の第2楽章は流れるような美しさがあります。・・・この流れるような、がミソ。スラーが多くて、という事はなかなか合わないんですよ。スラーというのは、なめらかにという事であって音の変わり目ははっきりしていないと、通常のスラーが無い旋律よりもアラが目立つわけです。トレーナーの先生が弦楽器奏者によく言うのは「左手ははっきり、右手はスラー」。要するに、弦をおさえる左手の指はきちんとリズムどおり音を変えていかなければならず、流れるように音を変えてはダメ。流れるように、は右手(弓)で表現する。

だいたい、プロや上手なオーケストラと並み以下のアマチュアオーケストラの差が一番わかりやすいのが緩徐楽章です。この楽章コントラバスは、スラーは殆ど無く、スタッカートが多いのですが、こういう曲のスタッカートは短く切れば良いわけではありません。学校の教科書に書いてあるような「音の長さを半分に・・・」なんてとんでもない。元々のイタリア語のスタッカートの意味は「分ける」という意味で、音を短くするなどという意味は本来のスタッカートには無いわけで、勿論、この楽章で音を半分にするスタッカートなんか演奏したら気持ち悪くて聴けません。という事で、我々は、音と音の間がきちんと分かれるように弾くが、その間は音の響きを残すように弾くわけです。こういう曲のスタッカートを弾いている時に弾く度に弓を止めて音を切っているような弾き方をしている人がいたら、「下手糞」と言って上げてください

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