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2010年9月20日 (月)

パイオニア交響楽団第21回定期演奏会のご案内・3

中プロは、モーツァルト作曲の交響曲第38番ニ長調K.584「プラハ」です。パイオニア交響楽団としては、後期六大交響曲の4曲目(40番-35番-39番に次ぐ)の演奏になる曲です。
前にも書いたように、「フィガロの結婚」とは関わりの深い曲で、作曲年代も非常に近いわけです。

この曲はメヌエットの楽章を持たない3楽章構成の交響曲になっていますが、その理由ははっきりしていません。直前の36番「リンツ」(37番の番号がつけられた曲は序奏のみモーツァルトが付け加えたミヒャエル・ハイドンの作曲だと判明しています)が、35番と打って変わった非常にスケールの大きい曲であったことに比べると、このプラハは後期の交響曲の中で最も明るく、快活な曲と言えるでしょう。編成はクラリネットを欠く2管編成です。

第1楽章は、リンツ同様長い序奏が用意されています。序奏はこの曲の中で最も重厚で劇的な前半部分と、低弦で演奏される転調を伴う上行音型の連続です。提示部に入るとヴァイオリンのシンコペーションのリズムに乗って低音楽器で軽い雰囲気を持つ第1主題が演奏されます。やがて、飛び上がるようなリズムが管楽器と弦楽器の掛け合いで演奏され、軽やかで伸びやかな第2主題へ移行していきます・・・・というように、この楽章は天女が軽い羽衣を身にまとって上空で踊っているようなとても軽やかで快活な楽章です。発音の遅いコントラバスのような楽器は、この軽やかさに遅れないように十分注意して弾く事が要求されます。自分がテンポ通り弾いていても、聞いてみると遅れているという事になりがちなので、テンポを積極的に捕まえて演奏する必要があるのですが、軽くてもコントラバスの役目であるきっちりしたリズムを支える事も忘れてはいけません。

全体的にうきうきした感じを感じ取っていただければ、この楽章は半分は成功だと思います。音程や音色の問題もありますけど・・・・

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