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2010年8月 8日 (日)

今日の音楽 8月8日 序曲「1812年」

チャイコフスキーという作曲家はお祭りなどの機会音楽を作曲する事を極端に嫌っていたようです。従って、当時の売れっ子作曲家としては、そういう類の音楽が非常に少ない作曲家です。

そうは言っても、恩師に頼まれれば全てを断るわけにもいかない。博覧会のための曲を出版社から依頼されたチャイコフスキーは、しばらく放っておいたのですが、ニコライ・ルービンシュタインからプッシュされて作曲するに至ったのが序曲「1812年」です。初演されたのは、1882年8月8日(ユリウス暦)、モスクワの産業芸術博覧会での演奏会でした。

この曲は、ナポレオンのロシア侵攻とロシアの劇的勝利を描写的に表現した音楽で、ロシア帝国国歌とフランス国歌「ラ・マルセーエズ」がロシア軍、フランス軍を象徴しています。
冒頭の序奏ではロシア正教会の聖歌「神よ汝の民を救い」がヴァイオリン、ヴィオラの多重ソロで演奏され、やがて激しい音楽になりロシアの民衆の嘆きや怒りを表現します。
続いて、ロシア軍の行軍。ボロジノ地方の民謡に基づくボロジノの戦い、最初は威勢の良かったラ・マルセーエズが次第に勢いを止めていく。冒頭の序奏部の音楽がTuttiで演奏され、形勢が逆転された事を表現。鐘と大砲の乱打の中、ロシア帝国国歌が高らかと響き、ロシア軍の勝利が表現されます。

この曲で、もう一つ注目されるのが、大砲。実際の演奏会では、大口径のバスドラムやシンセサイザーで代用する事が多いのですが、中には本物の大砲を使って演奏する場合もあるようです。特に、生演奏では無い録音の場合は、本物の大砲の音を合成しているのが殆どだそうです。

フランス人にとっては屈辱的なこの曲は、フランスでは演奏されない・・・という噂がありますが(のだめでは演奏されましたけど)、考えてみれば、「君が代」がこんな風に使われていたら日本だったら多分放送禁止(自主規制)、演奏はされない・・・でしょうからね。フランスの敗戦というよりは、現在の国歌の扱われ方のほうが問題にされているのでしょう。フランスのオケによる録音は殆どと言っていいぐらい無いですね。

アバド指揮シカゴ交響楽団です。

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