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2010年8月 7日 (土)

今日の音楽 8月7日 さようならふるさとの家よ

1893年8月7日は、イタリアの作曲家カタラーニの命日。カタラーニはプッチーニとほぼ同年代のオペラ作曲家でしたが、残念な事に39歳という若さで早逝してしまい、また、プッチーニが当代一の人気作曲家だったためにその陰に隠れてしまった不運の作曲家でもあります。

作品自体も少なく、「ローレライ」「ワリー」といったオペラのアリアが歌われるぐらいで、なかなか全曲上演される機会が少ないようです。その中でも、「ワリー」の中の「さようなら、ふるさとの家よ」(私は遠くへ行きましょう)は、映画「ディーヴァ」の中でも歌われ、非常にドラマチックな音楽で、いかにもヴェリズモ・オペラのアリアという存在感を残している作品です。「ワリー」が日本に限らず、欧米でもなかなか上演されない理由は、人気云々よりも内容によるものが大きいようです。
ストーリーは、スイスのチロル地方のワリーという娘とハーゲンバッハの恋物語。親に認められず無理矢理他の男と結婚させられそうになったワリーは、ハーゲンバッハとの駆け落ちを決意します。その時に歌われるのがこの歌。ハーゲンバッハとの逃避行を選んだワリーですが、ハーゲンバッハの愛に疑いを抱き、彼を谷底に突き落とし自らはアルプス深く死への道を選びます。怪我が癒えたハーゲンバッハがワリーを追いかけ、追いついて大きな声でワリーに呼びかけ、初めてワリーも真の愛に気がつくのも束の間、先ほどの大声が雪崩を呼び、ハーゲンバッハは雪崩に巻き込まれ、絶望したワリーも雪崩に身を投げる・・・という、三流駆け落ちドラマっぽい内容なのですが、このアルプスの自然や雪崩を演出するのはかなり困難。というわけで、殆ど上演されないんですね。
これが、ヴェルディなどの人気作曲家の作品だったら、大金をかけてでも何とかするとは思いますけど・・・・

ゲオルギューの歌です。

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