今日の音楽 8月26日 タリスの主題による幻想曲
1958年8月26日は、近代イギリスを代表する作曲家、ヴォーン=ウィリアムズの命日です。ヴォーン=ウィリアムズは同世代のホルストに比べると日本では知名度が低いのですが、ヨーロッパではかなり高い評価を得ているそうです。また、「グリーンスリーヴズの主題による幻想曲」、イギリス民謡組曲のようにイギリスの音楽を使った曲も多く、イギリス民謡の収集にも力を注いだそうです。
交響曲も9曲書いていますが、今日は出世作のタリスの主題による幻想曲という弦楽合奏曲をお勧めします。1910年9月6日に初演されたこの曲は、普通の弦楽合奏曲とは編成が異なっています。編成は3つの弦楽合奏群に分けられています。第1アンサンブルはごく普通の弦楽合奏、第1アンサンブルから離れた空間に置かれるのが望ましいと書かれている第2アンサンブルは1パートにつき譜面台1本=要するに1パート2名の奏者、第3アンサンブルは弦楽四重奏という編成で、オルガンのような響きを演出しているそうです。タリスは16世紀イギリスの作曲家でカンタベリー大主教に捧げられた9つの詩篇の1曲が、この曲の主題として使われています。幻想的ながら心地よい響きのする曲です。
アンドリュー・デイヴィス指揮BBC交響楽団で、後半部分です。
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