今日の音楽 8月24日 「詩人と農夫」序曲
1864年8月24日はスッペの「詩人と農夫」序曲が初演された日です。
ところで、この「詩人と農夫」の序曲は、昔からオペレッタ(喜歌劇)の序曲とされて来ましたが、実のところは、中身の「オペレッタ」自体が残っていない、楽譜も序曲とワルツしか現存していない。ストーリーも謎、本当にそういうオペレッタが存在していたのかも不明。。。実は劇音楽だ。。。など、色々な説があって、この序曲が本来何だったのか今のところ明確になっていないようです。多分、スッペがオペレッタを多く書いている、浅草オペラで「オペレッタ」として扱われたなどの理由から喜歌劇の序曲という事になっていたようです。
そんな事はとにかく、冒頭のトランペットのファンファーレ、それに続いて「線路は続くよどこまでも」に似ているチェロの長いソロ、主要部のいかにもスッペらしいシンコペーションのメロディ、中間部の優雅なワルツと、10分弱の曲ですが非常に楽しくなる曲です。
バレンボイム指揮ベルリン・フィルです。
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