今日の音楽 8月19日 ルーマニア狂詩曲第1番
1881年8月19日はルーマニアの作曲家ジョルジュ・エネスコの誕生日です。存命中は、どちらかといえばヴァイオリニストとしての名声が際立っており、クライスラー、ティボーと並んで20世紀前半の三大ヴァイオリニストとも言われていたようです。
7歳でウィーン音楽院に進学し、ヴァイオリンの教育を受け、ブラームスにも絶賛される実力を発揮しましたが、14歳でパリ音楽院に入学しマスネ、フォーレに師事し作曲を学びました。
メニューイン、グリューミオ、フェラス、ギトリスはエネスコのヴァイオリンの弟子、ルロイ・アンダーソンは作曲の弟子だそうです。
作曲面では、ルーマニアの民族音楽の影響が強く、初期作品はわかり易く色彩豊かな作品が多く、今日演奏される曲もこれらの作品が多いようです。戦後は、より民族主義的な音楽になり、リズムも和声も土着の民族音楽に近づいて行きました。
ルーマニア狂詩曲という題名の曲を、エネスコは2曲作曲していますが、1901年に作曲された第1番は、最初はクラリネットとオーボエの掛け合いで静かに始まりますが、その後は狂詩曲というタイトルにふさわしい熱狂的でリズミカルな音楽に展開されていきます。メロディも素朴で野卑ですが民族の音楽らしいものなので、多分、この曲を聞いた事が無い人も、どこかで耳にした・・・・と思うんじゃないかな。12分ぐらいの曲です。
アーサー・フィドラー指揮ボストンポップ管です。
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