今日の音楽 7月22日 粉屋の踊り
何の罪も無い人のところに、突然警察官がやって来て「逮捕!」という場面。BGMには何を使うか・・・やっぱりベートーヴェンの「運命」の動機なんか良いかも・・・。で、それをやっちゃった作曲家がいます。マヌエル・デ・ファリャ。
1919年7月22日は、ファリャの代表作のバレエ「三角帽子」がロンドンで初演された日です。本来は1917年に作曲が終っていたのですが、第一次大戦の影響で初演ができず、スペインで音楽だけの仮初演をした後オクラ入りになっていましたが、ようやく全曲初演ができたわけです。この時の衣裳や舞台のデザインは、なんとパブロ・ピカソ。(アメリカ初演の時の衣裳・舞台デザインは、サルバトーレ・ダリだったそうです)
「三角帽子」は、粉屋の美人おかみに横恋慕する悪代官が被っている帽子。ストーリーは、働き者の粉屋の主人から、美人な奥さんを奪い取ろうとして罪無き罪で捕らえようとした代官が逆に粉屋の気転でとっちめられる、というお話。これが、奥さんが主人を助けようとして代官に身を預けてしまうと、「トスカ」になっちゃうんでしょうけど・・・
第2幕の有名な「粉屋の踊り」が終ったところで、警官が粉屋の主人を捕らえに来た時の音楽が、ベートーヴェンの「運命」の動機そのまま。ホルンのゲシュトップで吹かれます。
捕まえる場面はありませんが、ポンズ指揮スペイン国立管弦楽団で「粉屋の踊り」です。
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