今日の音楽 7月13日 南国のばら(シェーンベルク編曲)
7月13日はオーストリアの作曲家シェーンベルクの命日です。シェーンベルクは無調性音楽の創始者で、ベルク、ウェーベルンへ続く新ウィーン楽派の代表的作曲家です。シェーンベルクも初めの頃は後期ロマン派に属する作品が多く、「浄夜」「ペレアスとメリザンド」などは12音技法を取り入れる前の作品のため比較的聴き易い音楽ですが、1910年代後半から次第に調性を取り払った作品へと移行していきました。
ウィーン生まれのユダヤ人だったシェーンベルクは、ナチスの弾圧から逃れるためにアメリカに亡命し、1951年にロサンゼルスで亡くなっています。数多い作品のほかに、他の作曲家の管弦楽作品を小編成に編曲したり、大きな編成に編曲した作品が幾つか残されています。ブラームスのピアノ四重奏曲のオーケストラ版は演奏上の難曲として知られていますし、ヨハン・シュトラウスの「皇帝円舞曲」「南国のばら」をサロン音楽風の小編成にアレンジしていますが、かなり演奏は難しくなっているようです。ただ、原曲のウィンナワルツの雰囲気はそのまま継承しているので、決してゲテモノではありません(笑)。
南国のばらは1921年に編曲されたピアノと弦楽四重奏、ハルモニウムという編成になっています。
ライヒェルト指揮のバーデン・バーデン合奏団です。
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