今日の音楽 6月19日 エニグマ変奏曲
エルガーのエニグマ変奏曲がロンドンで初演されたのが1899年6月19日。(これも日本のwikiの記述は違っているようです。USAのwikiではon 19 June 1899.になってるし、他見ても6月と書いてあるので)。
このたった7小節の自作のテーマによる変奏曲は原題は「オリジナルの主題によるオーケストラのための変奏曲『エニグマ(謎)』」です。それをエニグマ変奏曲と呼ぶ事については、エルガーは了承していたようです。
この曲には2つの謎がある、とエルガー自身が言っています。ひとつは各変奏につけられたイニシャルや略称。各変奏は、その略称の人物の印象や特徴を曲に込めており、その人物は文字によるヒントの無い第13変奏(***と表示)以外は解決されています。
そして、もうひとつの謎が「すべての変奏の基盤となっている、もう1つの聞き取ることのできない主題が存在する」と語られている隠された主題で、現在も様々な解釈が出されていますが、決定的なものはありません。
第1変奏が、エルガーの愛妻キャロライン、最後の第14変奏はエルガー自身という構成も愛妻家だったエルガーらしくて、とても楽しい曲です。謎解きは別にしても、エルガーの中でもチェロ協奏曲と並ぶ名曲だと思います。30分ほどの曲です。
それ程色々なCDを聞いているわけではありませんが、バルビローリ指揮のフィルハーモニア管が愛聴盤です。
バーンスタイン指揮BBC交響楽団で、第14変奏 終曲です。
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