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2010年6月11日 (金)

今日の音楽 6月11日 四つの最後の歌

1864年6月11日はリヒャルト・シュトラウスの誕生日。
19世紀半ばは、まだドイツが統一される前で神聖ローマ帝国が消滅し、プロイセンが統一ドイツを築く間の、小国に分裂していた時代のバイエルン王国で生まれました。
シュトラウスの音楽は、当時としては非常に保守的でモーツァルトやシューマン、メンデルスゾーンの系統をひく音楽で、ナチスへの協力云々(裁判では無罪)から活動を自粛していた晩年には「私の音楽はもう古臭く・・・」というような事を語っていたそうです。そういう意味でも、シュトラウスは正統的後期ロマン派最後の作曲家と言えるかもしれません。

個人的には、シュトラウスはあまり好みではありません。音符がいっぱいすぎて聴くのに疲れるのが最大の原因。あまり、BGM的に流して聴くには相応しくないような気がします。ただ、オケ弾きはシュトラウスが好きな人が多いですよね。「ティル」「ドンファン」「家庭交響曲」「2つのホルンコンチェルト」や「ばらの騎士」「サロメ」「影のない女」・・・それぞれ素晴らしい作品ではありますが・・やっぱり真剣にオーケストラの前或いは オーディオ装置の前に鎮座して聴かなければならない、という雰囲気がしちゃいます。

その中で、最晩年に作曲された四つの最後の歌をお奨めします。「四つの最後の歌」はシュトラウス自身がつけたタイトルでは無くシュトラウスの死の直前に作曲された4つの歌曲に誰かがタイトルをつけたものだそうで、本来は5曲目の構想もあったという説があります。この曲はいずれも死を歌ったもので「春」「眠りにつくとき」「9月」はヘルマン・ヘッセの詩です。そういう題材なので、決して元気な曲ではなく、はかなさが表現されなければなりませんが、美しい曲であることに変わりはありません。伴奏がオーケストラのためオーケストラと一体となった色彩が重要だそうです。

おすすめは、シュワルツコップとセル/ベルリン放送響のものですかね。
フレミングのソプラノ、アバドの指揮で、ルツェルンでのライヴです。

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