今日の音楽 6月26日 禿山の一夜
アバドといえば、カラヤンの後任としてベルリンフィルの芸術監督に就任し2002年まで12年以上音楽界のトップに君臨した指揮者ですが、誠実で生真面目な性格もあって(芸術家にはこの性格は手放しで良い性格では無いのかもしれません)ハズレの演奏は無いけども、これと言った「何か」を感じる事の出来ない指揮者ではあります。
そうは言っても、アバドの音源はたくさん持ってます。100曲以上あるな。
中でも、アバドはムソルグスキー・フリークとして知られています。
「禿山の一夜」は、今はリムスキー=コルサコフが編曲したものが殆どの演奏会で聴かれる版ですが、最初にモチーフとして登場したのが歌劇「サランボー」でした。その後、現在『原典版』として時々演奏される交響詩として完成されました。その後歌劇「ソロチンスクの市」の中で合唱曲として使われ、更にリムスキー=コルサコフがオーケストレーションを全面的にやり直したという変遷があります。アバドはこの4つの版を全て録音しています。
原典版は、リムスキー版に比べると華やかさは無いし、後半の穏やかな部分が無いですけど、不気味さは強いですね。
勿論アバドのベルリンフィルの録音があります。
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» アバドのムソルグスキー:ボリス・ゴドノフ [クラシック音楽ぶった斬り]
この曲を得意とし、深い愛情を抱いているアバドの総決算とも呼べるものである。
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