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2010年5月31日 (月)

今日の音楽 5月31日  交響曲第92番(ハイドン)

今年はハイドン没後200年の年。ハイドンは1809年5月31日に77歳で亡くなっています。104曲の交響曲を作曲して交響曲の父とも呼ばれていますが、ベートーヴェンやモーツァルトに比べるとかなり評価は低いようですね。

そんな中で、よく演奏されるザロモンセット(93番以降のロンドン交響曲)ではなくて、92番のオックスフォードと呼ばれる曲を聴いてもらいたいですね。
ハイドンらしい溌剌さと、突然短調に転調する当時の斬新さが十分発揮されている曲です。特に第3楽章と第4楽章が好きですが、4楽章はハイドンの中で最も好きな楽章のひとつです・・・・とても弾けそうに無いですが(笑)

ハイドンの全作品を聴くなんていう事は到底できませんが、没後200年を期に普段あまり聴けない曲を聴いてみるというのも良いかもしれませんね。
ドラティ指揮フルハーモニア・フンガリカで第4楽章です。

2010年5月30日 (日)

今日の音楽 5月30日 戦争レクイエム

折りしも、北朝鮮と韓国間で緊張した状況が続く今日この頃ですが、今日は戦争を否定する2曲が奇しくも初演された日です。
1曲は第二次世界大戦で多大な被害者を出したポーランドのペンデレツキの「広島の犠牲者に捧げる哀歌」、もう1曲はブリテンの戦争レクイエムでした。
ブリテンの戦争レクイエムは レクイエム-怒りの日-奉献文-聖なるかな-神の小羊-リベラメ というレクイエムの形式をとっていますが、内容には「家畜のように死んでゆく兵士たち」や「かりそめにも爆撃された」など第二次大戦になぞらえて反戦をうたっています。
編成はソリスト4人とオーケストラと合唱、及び小編成のオーケストラという特大編成。ソリストも初演当初はソ連、イギリス、ドイツ、フランスという大戦の関係国からひとりずつを指名していたようです。

単純な音楽としても聴ける作品なので是非(長いですけど)聴いてみましょう。ブリテン自らが指揮したCDも出ています。
ロストロポーヴィチの指揮で冒頭です。

2010年5月29日 (土)

今日の音楽 5月29日 春の祭典

パリ シャンゼリゼ劇場の杮落としの1stシーズン1913年5月29日。シャンゼリゼ劇場は怒号、野次、足踏みに包まれ、殴り合いの喧嘩をする者も出ました。ストラヴィンスキーのバレエ「春の祭典」の初演でした。

指揮のピエール・モントゥーは度々指揮を止めて、観客に静粛を訴えましたが喧噪は止まず、新聞には「春の虐殺」と書かれるほどの大騒ぎになりました。

「火の鳥」「ペトルーシュカ」で成功をおさめたストラヴィンスキーの代表作のひとつ「春の祭典」はこのように散々な船出だったようです。
音楽自体も不協和音、複雑で野卑なリズムに支配されていたのですが、それにも増してバレエ自体が今まで見たことの無いような振り付けだったという事も、この騒ぎを増長させた原因のようでした。現に、翌年行われた演奏会形式の演奏では高い評価を確立しましたから。。。

私は勿論演奏した事が無いですが、こういう曲はアマチュアには難しいですね。変拍子もそうですが、だいたい不協和音を聞いて正しい不協和音(?)として理解できるのかどうか。転調の繰り返しで周りの音との和声が確認できるのか・・・自身ないな。

ちなみに、ストラヴィンスキーはブルックナー、メシアンと並ぶ改訂好きで有名ですが、この曲もリハーサルをしながら改訂していったという逸話があるほどなのですが・・・改訂の理由が、ストラヴィンスキー自身が変拍子を指揮できなかったから・・という説もあるようです(笑)

ごくオーソドックスなものとしては、ストラヴィンスキーの研究でも名高いブーレーズのクリーヴランド管弦楽団の録音。かなりドラマチックに演奏されているのが1947年改訂版を使用したゲルギエフのキーロフ歌劇場盤。変わったところではファジル・サイによるピアノ独奏盤もディテールがわかりやすく、なおかつ劇的な演奏で面白いです。
ゲルギエフ指揮のロンドン交響楽団で冒頭です。

2010年5月28日 (金)

今日の音楽 5月28日  おもちゃの交響曲

誰でも知っている「おもちゃの交響曲」。自筆譜が残されていないため作曲家は誰か・・・という謎が迷走を続けた曲です。

私の小学校の音楽の教科書には「ハイドン」と書いてありました。その後、1951年にモーツァルトのお父さんのレオポルドの「カッサシオン」の譜面がバイエルン州立図書館から発見されて、レオポルド・モーツァルト作曲で定着しました。レオポルドは1787年5月28日にザルツブルグの宮廷副楽長として亡くなっています。カッサシオンは、セレナードやディヴェルティメントと同様多楽章からなる管弦楽のための音楽で3・4・7楽章がおもちゃの交響曲として知られた曲です・・・・・・が、・・・・

1992年オーストリアのチロル地方にあるシュタムス修道院の蔵書から1785年頃に当院の神父により写譜された「おもちゃの交響曲」の譜面が発見され1770年頃にチロルのエトムント・アンゲラーによって作曲されたという記載がありました。その後様々な研究によって、現在ではアンゲラー作曲という説が最有力になっているようです。今でもまだ「おもちゃの交響曲」はレオポルドの作品という事になっていますが、アンゲラー作曲になる日も遠くないかもしれません。多分、レオポルドはこの作品に接してこれを使用してカッサシオンを完成させたのでしょう。著作権という考え方が無かった時代の産物ですね。

まあ、この作品は大指揮者や有名オケの録音は少ないのですが、マリナー指揮のアカデミー・戦とマーティン・イン・ザ・フィールズのカッサシオン全曲を聴いてみるのも良いかもしれません。
全楽章。十束尚宏指揮です。オーケストラの表記はありませんが、NHK交響楽団のメンバーが確認できますのでN響かな?

2010年5月27日 (木)

今日の音楽 5月27日 交響曲第6番「悲劇的」(マーラー)

1906年5月27日にマーラーの交響曲第6番がドイツのエッセンで初演されました。この曲は翌年1月のウィーン初演時に"Tragische"という副題が冠され、日本でも「悲劇的」という副題で呼ばれていますが、マーラー自身の命名かどうかは不明です。

第1番の後の、第2番~第4番まで(所謂角笛交響曲)では、声楽が重きを置いていたマーラーの交響曲ですが、第5番~第7番までは声楽を含まない曲になります。その中間に位置する第6番は、4管編成、ホルン8本トランペット6本トロンボーン4本、打楽器はティンパニ2セットに14種類の打楽器、チェレスタという大編成ですが、曲の構成は古典的な4つの楽章でできています。第2楽章のスケルツォと第3楽章の緩徐楽章の配置をマーラー自身も迷っていたようです。初演では第2楽章を緩徐楽章にし、第3楽章をスケルツォという配置に変更しましたが、ウィーン初演では作曲時の譜面どおり第2楽章にスケルツォを戻しました。

現在のマーラー協会の全集版では、第2楽章スケルツォになっています。
演奏も概ね、その順で演奏される事が多いようです。
マーラーという人は、非常に神経質のようで、譜面を見ると、ある楽器がフォルテで演奏している所で別の楽器がピアニッシモだったり、弦楽器のように複数人数で弾くようなパートでは、弾く人数を指定して音の大きさやニュアンスを変えています。その上、全てドイツ語で書かれているので、普段イタリア語の譜面に慣れている我々にとっては、譜面を忠実に演奏する事がスタートになります。典型的なロマン派音楽で、自由度が高そうなのですが、実は作曲家の指定通り弾かないと、本来聴こえるべき音が聴こえない、など細かく考えられています。特に第6番は、完成度が最も高い曲とも言われていますので、譜面をきちんと弾く事がまずは第一歩。

そういう意味では、意外に勉強になる作曲家なんですよ。

ゲルギエフ指揮のロンドン交響楽団で、第1楽章冒頭です。

2010年5月26日 (水)

今日の音楽 5月26日 蝶々夫人

三浦環という歌手をご存知でしょうか。

長崎の山手にあるグラバー園の中腹に「マダム バタフライ」に扮した銅像が立っています。三浦環は、1946年5月26日にこの世を去った日本初の国際的オペラ歌手で、特に「マダム バタフライ」役を得意としたプリマドンナでした。
「蝶々夫人」の中でも最も有名なのが「ある晴れた日に」。プッチーニ特有の流麗なメロディラインと、ソプラノを引き立てる高音域でのヴァイオリンのユニゾンが印象的。美しいメロディが多いプッチーニのオペラですが、この「ある晴れた日に」と、「ジャンニスキッキ」の「私のお父さん」、「ラ・ボエーム」の「私の名はミミ」は本当にステキなソプラノのアリアだと思います。

で、録音は誰の?というとフレーニ/カラヤン盤でしょうかねぇ。フレーニは声量は多い方では無いのですが、ボエームのミミとかは最高ですね。蝶々夫人も良いですよ。
フレーニ/カラヤンで、「ある晴れた日に」です。

2010年5月25日 (火)

今日の音楽 5月25日  コッペリア

1870年5月25日、パリ・オペラ座でドリーブ作曲のバレエ「コッペリア」が初演されました。コッペリウスが作った人形コッペリアに恋するフランツとフランツの恋人スワニルダのドタバタ喜劇なんですが・・・元々の下敷きになった話は「砂男」という人形に恋をした男の狂気を描いた作品で、最後に主人公は死んでしまうというおどろおどろしい話だそうです。

音楽もそんな原作を全く想起させないものです。ウチのオケの今年秋の定期演奏会では大学以来久々に演奏します。勿論抜粋版で(ドリーブが編集した組曲版というのはありません)プレリュードとマズルカ、スワニルダのワルツ、チャルダッシュ、スラヴの主題による変奏曲というオーソドックスな組合せです。が、是非聴かれる場合は「麦の穂のバラード」(ヴァイオリンソロが大活躍)、「人形のワルツ」(スワニルダよりもコッペリアという作品にふさわしいワルツ)も聴いてみてください。それからもう1曲、「自動人形の踊り」=ピッコロ殺しの曲も可愛らしくて良いですよ・・・ただ、いつ終わったのかわからない(突然ネジが切れたらしい)ですけど。。。
私のホームページで自作MIDIとMP3を公開していますのでよろしければどうぞ。
キーロフバレエ団で、マズルカです。

2010年5月24日 (月)

今日はこの音楽で 5月24日 劇音楽「エグモント」

1810年5月24日はベートーヴェンの劇付随音楽「エグモント」が初演された日です。エグモントはスペインハプスブルグ家のネーデルランドに対する圧制に抵抗して死刑に処せられた英雄エフモント伯爵ラモラルを題材にしたゲーテの戯曲の上演に際して依頼された音楽です。
エフモント伯爵は、フランドル地方(ベルギー北部)出身の軍人なのでブリュッセルに銅像が立ってました。

なので、序曲の話を書こうと思ったら、この初演の日には序曲は間に合っていなかったそうです。序曲がつけられたのは6月に入ってから。この劇音楽本体は全く聴いた事が無いので・・・・
機会があったら聴いてみましょう。
序曲です。アバド指揮ベルリンフィルです。

2010年5月23日 (日)

今日の音楽 5月23日 ペール・ギュント

ペール・ギュントの作者ヘンリック・イプセンは1906年5月23日に逝去しています。イプセンと言えば「人形の家」が有名ですが、この「ペール・ギュント」はグリーグの音楽が無かったらこれ程後世に残るものにはならなかったでしょう。
元々は上演を意図した書かれた作品では無かったのですが、1876年にオスロで初演されることになりました。音楽はイプセン自身がグリーグに依頼したと言われています。

後にペール・ギュントは4曲ずつの2つの組曲に編集され、そのうちの第1組曲が変化に富んだ名曲として頻繁に演奏されています。多分、あまり聴く機会が無いであろう第2組曲は第1組曲程変化に富んでいませんが、どちらかというと北欧的な曲が集まっていて、グリーグらしさという点では第1組曲より第2組曲かもしれません。第2組曲は「イングリッドの嘆き」「アラビアの踊り」「ペール・ギュントの帰郷」「ソルヴェイグの歌」で、特に「イングリッドの嘆き」の冒頭は序曲の冒頭で使われている旋律がそのまま短調に移調されています。

まあ、こういう曲はカラヤンでしょうかね。第1・第2両方の組曲を録音しています。
第2組曲の「ペール・ギュントの帰郷」です。演奏は不明。

2010年5月22日 (土)

今日の音楽 5月22日 レクイエム(ヴェルディ)

ちょっと聴くにはあまりに長い(80分程度)の曲ですが、モーツァルト、フォーレと並び称される三大レクイエムのひとつ、ヴェルディのレクイエムが初演されたのは1874年5月22日、イタリアの文豪マンゾーニの一周忌にあたる日にミラノのサン・マルコ教会でした。

三大レクイエムと言っても、モーツァルト、フォーレとは明らかに異なるヴェルディらしいドラマティックな曲になっています。この事は、この曲自体の評価レクイエム=宗教的典礼としての価値をめぐって様々な評価がされる要因となりました。
ハンス・フォン・ビューローは、この曲を聴いて「聖職者の衣裳を纏ったヴェルディの最新オペラ」と揶揄したと言われていますが、後に「どんな下手糞な演奏者が演奏しても感動させられる作品」と手のひらを返したような言い方に変わっています。ブラームスは「天才ヴェルディによる作品」と絶賛したそうです。

カトリックの宗教儀式的価値観とは縁遠い我々日本人は、そんな難しい事は考えず音楽として楽しめば良いと思います。ヴェルディのレクイエムを劇的ならしめているのは壮大な第2部の怒りの日。35分以上という長大かつスケールの大きな曲で最も人気のある部分でしょうね。が、私が最も好きなのは最後のリベラ・メの最後・・・オケが静かに演奏するハーモニーに乗って、ソプラノが低い音域で朗唱するところ。。。
一度だけ演奏した事がありますが、相当疲れる曲でした。

この曲についての様々な評価について、ヴェルディの後妻であり、仕事上の良きパートナーでもあったジュゼッピーナは「人々は宗教的精神がモーツァルトの、ケルビーニの、あるいは他の作曲家のレクイエムに比べて多いの少ないの、などと論じています。私に言わせれば、ヴェルディのような人はヴェルディのように書くべきなのです・・・・」と語ったと言われています。正にそのとおり。ヴェルディがモーツァルトのようなレクイエムを書いたとしたらヴェルディの他のオペラ以外の作品のように埋もれてしまっていたでしょうね。

お奨めは・・・ムーティのミラノスカラ座管弦楽団。理由は・・・最初に買ったので聴きなれてるから(笑)
カラヤン指揮のスカラ座管、合唱団で、サンクトゥスです。

2010年5月21日 (金)

今日の音楽 5月21日 歌劇「道化師」

「カヴァレリア・ルスティカーナ」と並ぶ19世紀後半のヴェリズモ・オペラの傑作、レオンカヴァルロの「道化師」が初演されたのが1892年5月21日。ミラノのテアトル・ダル・ヴェルメでトスカニーニの指揮でした。

ヴェルズモ・オペラは人々の日常及び残虐性を描くドロドロしたオペラで、内容は三面記事的なものです。「道化師」は扱っているのは旅回り一座の座長で劇中劇で道化師を演ずるカニオのカミさんネッダ(一座の女優)の浮気。劇中劇で扱っているカミさんの浮気が現実と結びついて最後には、劇と現実の境目が無くなり殺人という悲劇で幕を閉じるという内容で、実話に基づいた話だそうです。

音楽はすこぶる美しく、間奏曲はドラマチックな音楽から始まり美しい旋律へと移っていく・・・というものですが、今日は現実と劇の見境がつかなくなったカニオが歌う「もう道化師ではない」というテノールのアリア「もう道化師じゃない」を聴いてみてください。劇中「相手の名前を言え、俺はもう道化師ではない」という迫真の演技(すでに演技では無くなっているのですが)に危険を悟ったネッダが逃げ出そうとするところを捕まえて殺してしまうという展開です。
短いですが、前半は坦々と、後半は狂気が混じったクライマックスを築くすばらしいアリアです。
パヴァロッティです。

2010年5月20日 (木)

今日の音楽 5月20日 ピアノ協奏曲(シューマン)

クララ・シューマンは1896年5月20日脳出血で逝去されております。ブラームスとの不倫関係があったかどうか、などという三面記事的な話題は置いておいて、本当はクララ・シューマンの作品か、シューマンの作ったクララ・ヴィークの主題による10の即興曲あたりを取り上げたかったのですが、残念ながら聞いた事が無いので、クララのピアノで初演されたシューマンのピアノ協奏曲にしましょう。

この曲は解説する必要が無いくらい有名な曲ですが、元々は第1楽章のみをピアノと管弦楽のための幻想曲として作曲したものに第2・第3楽章をつけてコンチェルトとして完成させた曲です。と言っても、この幻想曲と第1楽章は全く同じではなく(主題は一緒)かなり手が加えられています。
某調布方面のプロ・コントラバス奏者などは、すぐにウルトラセブンのモロボシ・ダンのセリフがかぶってくるようですが、いつもこの曲を弾いている時にダンとアンヌのツーショットが頭に浮かんでしまう、なんて事は無いんでしょうかねぇ。

ウルトラセブンで使用された音源は、リパッティのピアノでカラヤン指揮のフィルハーモニア管だそうですが、私的にはリヒテルのピアノでマタチッチ指揮のモンテカルロ国立歌劇場管あたりがお好みです。

おっと、今日はクララの日でした。シューマンが子煩悩だったため8人もの子供を産んだクララでしたが大きなお腹でヨーロッパじゅうを演奏旅行して歩く日々が続いたそうで、スーパーお母さんのはしりだったかもしれませんね。
アルゲリッチのピアノ、ポール・デッカー指揮のCBC交響楽団で第3楽章です。

2010年5月19日 (水)

今日の音楽 5月19日 アラビアのロレンス

1953年5月19日、14日におこしたバイクの事故が元でトーマス・エドワード・ロレンスが息を引き取りました。彼こそは、アラビアのロレンス。オスマントルコに対するアラブ人の叛乱を支援したイギリス人(実際のところはアラブ人のためではなくてイギリスのためだったようですが)でした。

このロレンスの半生を映画化したのがデビッド・リーン監督。この227分にも及ぶ長編映画の音楽を担当したのが、つい2ヶ月ほど前に亡くなったモーリス・ジャールでした。モーリス・ジャールはこの「アラビアのロレンス」と「ドクトル・ジバゴ」「インドへの道」で3回アカデミー作曲賞を受賞し、そのほかにも「ロイ・ビーン」「ライアンの娘」「ブリキの太鼓」「刑事ジョンブック」「ゴースト」など数多くの映画音楽を手がけています。

アラビアのロレンスは冒頭のパーカッションで始まる勇壮かつ流麗な音楽ですが、途中にはアラビアを思わせる音楽を取り入れるなど聞き応えたっぴりの映画音楽です。
オリジナル・サウンド・トラック盤

2010年5月18日 (火)

今日の音楽 5月18日  組曲「スペイン」(アルベニス)

2009年5月18日は、アルベニスの誕生日です。(実は、資料によっては命日が5/18だったり5/19だったりで、どっちが真実かわからない。日本のwikiでは19日、本家のwikiでは18日になっていて、あちこち見て回ると半々ぐらい・・・・??
ですが、一応1909年5月18日を忌日としておきましょう。

非常に紛らわしいのですが、アルベニスのピアノ作品にはスペイン組曲op.47 と 組曲「スペイン」op.165があります(その他にスペイン舞曲や 組曲「スペインの歌」という曲もあります)のでご注意くださいませ。

組曲「スペイン」は、前奏曲、タンゴ、マラゲーニャ、セレナータ、カタルーニャ奇想曲、ソルチーコの6曲からなる、ピアノ独奏用の組曲で、特に2曲目のタンゴは、アルベニスのタンゴ と呼ばれて様々な形に編曲されています。特に有名なのが、クライスラーが編曲したヴァイオリンとピアノのための曲。ピアノの奏でるタンゴのリズムに乗って、非常に明るく伸びやかなメロディがヴァイオリンで表現されて、一躍この曲を有名にしました。

ピアノで聴くなら、やっぱりラ・ローチャのものが良さそうですが、個人的にはギター独奏も良いですよ。ギター曲の定番のひとつにもなっている曲で、それ程難易度が高い曲ではありません(と言っても弾けません)ので、殆どのギター奏者が録音しています。
アモスのギターで、タンゴです。

2010年5月17日 (月)

今日の音楽 5月17日 Wild Child

アイルランドのミュージシャン、エンヤは1961年5月17日生まれ。日本でも癒し系音楽として、CMやTVドラマでも数々使われています。

エンヤは、ゲルマン民族がブリテン島に侵入する以前の先住民で、今でもスコットランド人やアイルランド人はケルト系民族であり、イギリスの文化とは異なる独自の文化を持っています。(ちなみにテロなどが報道されるのはイギリスに帰属する北アイルランド)。言語もゲール語という独自の言葉があり、エンヤの作品のいくつかはゲール語で書かれています。

エンヤの音楽では「オリノコ・フロウ」が有名ですが、私のお勧めはWild Child。エンヤの作詞作曲の作品で、「たまには目を閉じて足を止めて耳をすませてみよう・・・雨は降らせておけばよい。あなたの周りのものはあるがままにしておきましょう」・・・という癒しそのもののような歌詞です。音楽も単純な4ビートにのった聴き易いけど元気がある音楽ですね。

2010年5月16日 (日)

今日の音楽 5月16日 眠れる森の美女

1703年5月16日は、童話作家ペローの忌日です。
「眠れる森の美女」の話自体は民話ですが、それを何人かの童話作家が編纂しています。最も有名なのがグリム兄弟(題名は茨姫)とペローです。日本で知られているストーリーはグリム兄弟のもので「長い眠りについた姫の事を聞きつけた とある国の王子がキスによって眠りを覚ます」というところで終わっていますが、ペローのものはその後「キスで目が覚めるのではなく100年の期間が過ぎて目が覚める」という事と「王子の母親が人食いで、姫と子供を食べようとするのを王子が救う」という後日談があります。ディズニーの映画もペロー原作となっていますが、その実は原作とは若干異なっているようです。

チャイコフスキーのバレエ「眠れる森の美女」も台本はペローのものを下敷きにしており、元々は4時間もの時間がかかる長編でした。現在は縮小版が普及していてそれでも2時間かかるという三大バレエ中最も大作となっています。
全3幕からなるバレエは、実際のところ第2幕でストーリーが完結していて、第3幕は二人の婚礼のパーティの場面。ここには長靴をはいた猫や、赤ずきん、シンデレラまで登場しストーリーとは関係なく華やかなバレエを披露するわけですね。

全曲聴くとあまりにも長いし、組曲版(20分程度)では物足りないという方にはディアギレフが編曲した「オーロラ姫の結婚」という45分ぐらいのバレエがあるのですが、何故か有名な「ワルツ」や「パノラマ」が入っていないのでご注意くださいませ。
「バラのアダージョ」です。パリ・オペラ座バレエです。オーロラは、オーレリー・デュポンです。

2010年5月15日 (土)

今日の音楽 5月15日 ただ一度だけ

1773年5月15日、オーストリアの宰相であり、ナポレオン戦争後のヨーロッパ秩序であるウィーン体制を支えた メッテルニッヒがドイツで生まれました。メッテルニッヒは、ヨーロッパをナポレオン時代以前の体制に戻し、自由主義やナショナリズムを抑圧する事で均衡を保つという役目を果たしましたが、次第に高まる反体制運動や革命の波を止める事はできず、やがて失脚していきます。

このウィーン体制を決めるために開催されたのがウィーン会議で、イギリス、ロシア、プロイセン、オーストリアとローマ教皇及び敗戦国のフランスが参加しましたが、各国の利害が衝突し遅々として進行しなかったため「会議は踊る、されど進まず」という言葉を生んだわけです。

このウィーン会議を題材に、長引く会議の隙をぬったロシア皇帝と町娘の恋を描いた「会議は踊る」というオペレッタ映画の中で歌われていたのが、Das gibt's nur einmal  だた一度だけ という歌です。とてもご陽気な可愛らしい歌です。

日本でも加藤登紀子さんが日本訳の歌詞でカバーしたりしています。

2010年5月14日 (金)

今日の音楽 5月14日 フィンガルの洞窟

昨日に続いてメンデルスゾーンになってしまいました。

フィンガルの洞窟は1832年5月14日ロンドンで、「真夏の夜の夢」の序曲と一緒に初演されています。
初演当初は「孤島」という一般名詞のタイトルがついていたそうですが、初演後の改訂時に「ヘブリディーズ諸島」というタイトルに直したそうですが、日本では「フィンガルの洞窟」が一般的ですね。「フィンガルの洞窟」はスコットランドのヘブリディーズ諸島のスタファ島にある玄武岩の海岸洞窟で溶岩が冷え固まり縮んでいく際に六角形の角柱群に割れ、長い浸蝕作用で今のような形になったそうです。

第1主題の波が打ち寄せる描写、第2主題のチェロの朗々として響きは広い海が目に見えるように描写された、メンデルスゾーン嫌いのワーグナーも絶賛するような素晴らしい作品・・・・ですが、超難しくてイヤな曲です。
今までで最も弾けなかった曲、という印象が残っています。他の楽器も難しいらしいですね。

ちょっと前にウチのオケで「スコットランド」が候補曲に上がっていましたが、「フィンガル弾いた事ある? あの曲が3倍の時間あるぐらい難しいゾ」と言って降ろさせてました(笑)

お奨めは、カラヤン盤 と言いたいところですが、今日はクレンペラーの誕生日でもありますので、クレンペラー指揮のフィルハーモニア管なんていかがでしょうか

You Tubeはアバド指揮ロンドン響です。

2010年5月13日 (木)

今日の音楽 5月13日 交響曲第4番「イタリア」

歴代もっともお金に困らなかった作曲家のひとりであり、またモーツァルトと並ぶと言われる早逝の天才作曲家メンデルスゾーンは5つのフルオケの交響曲を残していますが、その中でも最も親しまれているのが第4番「イタリア」で、1833年5月13日にロンドンで初演されています。指揮は勿論メンデルスゾ^ン本人。

この曲はメンデルスゾーンのイタリア旅行中に書き始められた曲で、実際にはイタリアのメロディを使ったりしてはおらず、音の明暗をはっきり出したり、最終楽章にイタリア舞曲のリズムを使ったりという事で「イタリア」っぽい雰囲気を感じることが出来ると思います。
第1楽章は、木管・ホルンの地獄の刻みに乗った躍動感あふれるヴァイオリンの主題に始まり、展開部では短調のメロディが出るものの全体的には明るく激しい印象で終始。第2楽章は一転して、短い序奏に続いてピチカートに乗った哀愁たっぷりのメロディ。第3楽章は非常に穏やかな3拍子で、中間部のホルンと弦の掛け合いが印象的。第4楽章は、短調と長調が激しく入り混じった熱狂的な音楽。

わずか30分弱の音楽ですが、ホント飽きないですわ。
まあ、この曲とか真夏の夜の夢しか聞かないとメンデルスゾーンの良さはわからないと思います。

お奨め盤は、クレンペラー、アバド、サバリッシュ、マズア、セルなど色々言われていますが、私が始めてこの曲のレコードを買ったのが トスカニーニ盤。モノラルですが結構良いですよ。
トスカニーニ指揮NBC交響楽団で第4楽章です。

2010年5月12日 (水)

今日の音楽 5月12日 歌劇「愛の妙薬」

ドニゼッティのオペラ・ブッファの傑作「愛の妙薬」がミラノで初演されたのが1832年5月12日でした。ドニゼッティは70にものぼるオペラを書いていますが、どちらかというと「ランメルモールのルチア」とか「ルクレツィア・ボルジア」「ラ・ファボリータ」などのオペラ・セリエが有名ですけど、この「愛の妙薬」のようなご陽気な作品は、とても楽しいです。

かつて第1幕の抜粋を演奏した事がありますが、弾きながらも観客気分で楽しめました。
特に第1幕第2場は、インチキ薬売りとか、「ほれ薬」と称して売りつけた安葡萄酒を呑んで酔っ払って気分が大きくなったネモリーノなどが登場して大騒ぎ。「愛の妙薬」と言えば第2幕の「人知れぬ涙」がパヴァロッティの十八番として有名ですけど、この第1幕はとても楽しめます。
全曲通して聞けない方は、30分ほどの第1幕第2場だけでもどうぞ。

ドニゼッティは、速筆で有名な作曲家ですが、この2時間もののオペラもわずか2週間で作ったとか・・・・
アラーニャのネモリーノ、ゲオルギューのアディーナで第1幕の一部です。

2010年5月11日 (火)

今日の音楽 5月11日 音楽箱

クラシック音楽で、才能に恵まれていたにもかかわらず最も怠け者(というよりは、自分に自身が無かった)だった、と言われている作曲家のひとりが、リャードフです。1855年5月11日に音楽家の家庭に生まれ、本人も有り余る才能がありながら寡作な上、大作を作ることなく終わった作曲家です。
ディアギレフにロシアバレエ団用の新作を依頼されたが、結局依頼に応えられず、かわりにストラヴィンスキーに依頼して作られたのが「火の鳥」でストラヴィンスキーが世に出るきっかけとなった、というエピソードは有名です。

そんなリャードフの小品に「音楽箱(=オルゴールの事)」という作品があります。オルゴールを模したピアノ作品で、後にオーケストラに編曲されています。
2分程度のとても可愛らしい曲ですが、数十年前にNHK-FMのクラシック音楽番組のエンディングテーマとして使われていたのが、この曲を知ったきっかけでした。

さすがにYou Tubeにはオーケストラ版が無かったので、プレトニェフのピアノです。

2010年5月10日 (月)

今日の音楽 5月10日  鉄道唱歌

1900年5月10日、鉄道唱歌第1集東海道編が発表されました。
作詞は大和田建樹、作曲は集によって異なっていましたが、第1集の多梅稚のメロディが多くに受け入れられて、今では全てこのメロディで歌われているそうです。
鉄道唱歌は全部で第5集まであります。
第1集は、新橋から神戸までと、大船-横須賀までのオマケつきで66番。
第2集は、山陽・九州編で、神戸-三田尻(現防府)、門司(現門司港)-八代など68番
第3集は奥州・磐城編64番(上野-青森など) 64番
第4集は北陸(上野-直江津など) 72番
第5集は関西・参宮・南海編 64番
だそうです。

第1集は有名な「汽笛一声新橋を・・・」で始まり、「明ければさらに乗り換えて山陽道を・・・」で終わってます。

ダークダックスの歌で、金谷駅まで。

2010年5月 9日 (日)

今日の音楽 5月9日 ネル・コル・ピウの主題による序奏と変奏曲(パガニーニ)

1740年5月9日はパイジェルロの誕生日。それ程知られていない作曲家ですが、ロッシーニが登場するまではイタリアの代表的なオペラ作曲家で生涯94曲のオペラを作曲しています。代表作は「セヴィリアの理髪師」・・・ですが、パイジェルロの没年にロッシーニが同じ台本で作曲して、そちらがあまりに有名になってしまい陰に隠れてしまいました。

当時イタリアでのオペラは、現在のミュージカルのような感じでオペラ中の楽曲が独立して歌われたり、コンピレーションが出たりというもてはやされ方をしたようです。そんな中でも、最も親しまれているのが歌劇「水車屋の娘」の中の「ネル・コル・ピウ(女の心はうつろいやすく=うつろな心)」です。
同年代の作曲家が、このメロディを元に様々な曲に編曲しています。
中でも有名なのがベートーヴェンのピアノ曲「ネル・コル・ピウの主題による6つの変奏曲」ですが、ここでお勧めするのはパガニーニの「うつろな心(ネル・コル・ピウ)」の主題による序奏と変奏曲op.38という無伴奏ヴァイオリンのための曲。パガニーニはビゼーのカルメンやロッシーニのモーゼ、シンデレラなどほぼ同年代の作曲家の曲を数多く使用していますが、中でもこの曲は技巧的なヴァイオリンと可愛らしいテーマがマッチしていてとても良い曲だと思います。

ちなみに、この「うつろな心」は、私が高校時代に音楽の教科書に載ってました

プローニンのヴァイオリン独奏で前半部分です。

2010年5月 8日 (土)

今日の音楽 5月8日 西村由紀江SUPER BEST

今日は、曲じゃなくて、アルバムです。
西村由紀江さんは1967年5月8日生まれのピアニスト。といっても、クラシック畑ではなくて、ニューエイジミュージックのピアニストです。アンドレ・ギャニオンとかエンヤとか喜太郎、姫神などと同じ癒し系の穏やかな演奏をするピアニストです。
彼女は、101回目のプロポーズとか親愛なる者へ の音楽を担当した事でも知られていて、奏でる音楽同様とても穏やかな人柄だそうです。

癒し系の音楽で、聞いていて非常に心地良いのですが、その反面、この曲が良い!と題名がなかなか出てこない(題名覚えられない)。- 彼女の音楽家としての目標も、誰が聴いても心地よい音楽(コンサートもビタミンです) - だから、それでも良いのでしょうね。なので、今日は、よく知られている上の2つのTVドラマからの音楽を中心としたベスト版を選びました。

101回目のプロポーズ(私は見ていませんでしたが)のSay Yesのインストロメント版やバックでイヤという程流れていたショパンの別れの曲なども入っていますが、中でもお気に入りは、親愛なる者への主題歌である中島みゆきの「浅い眠り」。結構抑揚の激しい中島みゆきの曲を、音楽の特徴を失わないように穏やかにアレンジしています。

彼女はヤマハ(JOC)出身なのでヤマハにお子さんが行っている人はお馴染みかもしれませんね。
アルバムに収められているのとは違うストリングス・バージョンですが、「浅い眠り」です。

2010年5月 7日 (金)

今日の音楽 5月7日 交響曲第4番(ブラームス)

今日は音楽の歴史的には非常に盛りだくさんの日なんですよ。
まずは、ブラームス、チャイコフスキーの誕生日。ベートーヴェンの第九の初演日。名指揮者 ワインガルトナーと 名クラリネット奏者 ウラッハの命日・・・

で、何にしようか迷ったのですが、やっぱりブラームスの交響曲!・・でも何番? 私いつも困るのは、ブラームスの交響曲の中で一番好きなのは?と質問される事です。その時によって変わっちゃうから。
オケやってる人間はブラームスのシンフォニーは好きな人が多いですよね。プログラムもブラームスだったら安心という事もあるし。でも、クラシック殆ど知らない人にとっては、ブラームスのシンフォニーはそれ程馴染み無いですよね。親しみ易いメロディが少ないっちゅう事も原因のひとつかもしれませんけど。
私も実は、富士オケに入って1年の演奏会終了後の次の定演の選曲で交響曲第1番が候補にあげられて初めてブラームスが交響曲を書いていたのを知ったんです。ブラームスといえばハンガリー舞曲のような軽音楽(失礼)の作曲家だと思ってました。しかも4つも交響曲書いていたのを知ったのはもっと後です。一般ウケとオケ好きウケがこれだけ違う作曲家というのもブラームスが№1かもしれませんね。

で、今日はブラームスの何にしましょう。。。。で、今は4番が一番好きなので、交響曲第4番ホ短調!という事で。バッハの手法を取り入れながら、しかもブラームスらしい音楽。特に第4楽章はスゴイの一言に尽きる。最も好きなのが第11変奏のフルートとヴァイオリンの妙なメロディ・・・え、コンバスは休みだって? いいじゃないですか。
ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルで第4楽章です。

2010年5月 6日 (木)

今日の音楽 5月6日 ペレアスとメリザンド

1949年5月6日に亡くなったメーテルリンクに因んで、今日はペレアスとメリザンドを選びました。

ペレアス・・・は、ベルギーの劇作家で「青い鳥」でも知られているメーテルリンクの代表作で、フォーレとシベリウスが劇付随音楽を、ドビュッシーが歌劇を、そしてシェーンベルクが交響詩を書いている程、当時流行した戯曲なんですね。

そんな中で、今日はシェーンベルクの交響詩「ペレアスとメリザンド」にしましょう。交響詩といっても序奏と4つの部分からなり45分程度を要する4管編成の大作です。
シェーンベルクと言っても作品番号は5。浄められた夜op.4の次という初期の作品で、まだ無調性音楽に行っていない頃の作品のため、浄められた夜同様、後期ロマン派の特徴を色濃く残す作品です。勿論、不協和音はいっぱい出てきますけど。個人的には第3部の緩徐楽章にあたる部分が好きです。

この曲の日本初演は、なんと1972年。若杉弘の指揮する日本フィルだったそうです。作曲されてから70年近く経ての初演・・・・ちょっと驚きました。
少し動揺して・・と記されている緩徐楽章にあたる部分です。アバド指揮のグスタフ・マーラー・ユース・オーケストラです。

2010年5月 5日 (水)

今日の音楽 5月5日 ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(ベートーヴェン)

ハンス・シュミット=イッセルシュテットという指揮者をご存知かな?
20世紀半ばに活躍したドイツの指揮者で大学で研究したのがモーツァルトで「モーツァルトの少年時代のオペラの楽器法に対するイタリア人の影響について」という論文で博士号を取得したり、ストラヴィンスキーなど同世代の音楽にも造詣が深かったのですが、残念ながらその得意分野の録音はあまり残されていません。

性格も温厚実直でありながらユーモアもあったが、その表現される音楽は安定感のある格調高いものでした。
特に、ウィーンフィルとの共演で録音した「ベートーヴェン交響曲全集」と、バックハウスとウィーンフィルで録音した「ベートーヴェンピアノ協奏曲全集」は、今でも素直な演奏として評価が高いのですが、その中でもピアノ協奏曲第5番「皇帝」は、華麗に着飾った演奏ではありませんが、がっしりとした、ある意味ベートーヴェンらしい演奏だと思います。

イッセルシュテットの誕生日は2000年5月5日でした。
残念ながらイッセルシュッテットのYou Tubeが無かったので、バレンボイムのピアノ、アバド指揮ベルリンフィルで冒頭です。

2010年5月 4日 (火)

今日の音楽 5月4日 ルーマニア狂詩曲第1番

1955年5月4日はルーマニアを代表するヴァイオリニストであり、作曲家であったジョジュジェ・エネスコの命日です。

エネスコは作曲家というよりは、クライスラー、ティボーと共に20世紀前半を代表するヴァイオリニストとしての名前の方が知られており、門下生にはグリュミオー、メニューイン、ギトリスなどの錚々たるヴァイオリニストがいます。
作曲の方では、初期のルーマニアに題材をとった明解な曲の方が有名な曲が多くて、晩年の印象主義的或いは新しい音楽は当時はあまり評価されなかったようです。

エネスコで1曲というと、やっぱり「ルーマニア狂詩曲第1番」ですね。
前半のルーマニア色いっぱいの重厚なメロディと、後半の激しいジプシー風のリズム。単純にウキウキしてしまいます。
ラトル指揮のベルリンフィルで後半です。

2010年5月 3日 (月)

今日の音楽 5月3日 愛のロマンス

1997年5月3日はギタリスト ナルシソ・イエペスの命日です。
イエペスといえば、20世紀を代表するスペインのギタリストで、バッハのリュート曲からアランフェス協奏曲まで数多くの録音を残しており、また10弦ギターを開発して世界中を演奏して歩いた音楽家ですが、何と行ってもルネ・クレマン監督の映画「禁じられた遊び」の音楽担当として知られています。この映画、音楽の予算が無くなって、全編イエペスのギター1本だけで音楽がつけられていますが、そのシンプルな響きがモノクロの映像とともにこの映画の悲しさを引き出したと言っても良いでしょう。

中でも、スペイン民謡の「愛のロマンス」はギターを弾く人の殆どが初心者時代に練習するレパートリーになりました。私も昔は弾けましたが今では多分中間部のメジャーの所は弾けないでしょう(笑)
イエペスのギターで「愛のロマンス」。日本での公演のようです。

2010年5月 2日 (日)

今日の音楽  5月2日 歌劇「アフリカの女」

1864年5月2日はドイツ系ユダヤ人作曲家マイアベーアの命日です。

当初は、ピアノ音楽の作曲家として名声を得ていましたが、後にイタリアに赴き歌劇の作曲家をめざしました。「ユグノー教徒」「悪魔ロベール」「預言者」「アフリカの女」などを世に出しました。イタリアのオペラ形式とドイツのオペラ形式を融合し、グランドオペラ形式を確立。後のワーグナーなどにも影響を与えていますが、イマイチ名前を知られていないのは、時代がチョット悪かった。

なにしろ、同世代の作曲家に、ドイツのウェーバー、イタリアのロッシーニがいたため。
ですが、「ユグノー教徒」と「アフリカの女」は今でも人気作品のひとつです。

「アフリカの女」の主人公は、なんと喜望峰を発見し、東回り航路への道を切り開いたヴァスコ・ダ・ガマ。と言っても、内容は冒険活劇ではなくて、このヴァスコ・ダ・ガマをめぐる恋の鞘当や、東回り航路の存在を主張するガマの宗教裁判など。舞台は、ポルトガルの首都リスボンから船、マダガスカル島へと移っていきます。
中でも、マダガスカル島にたどりついたガマが歌う「おお、パラダイス」は三大テノールも取り上げている名曲です。

ローゼンベルクの歌う「おお、パラダイス」です。

2010年5月 1日 (土)

今日の音楽 5月1日 交響曲第9番「新世界より」

1904年5月1日は、ドヴォルザークの命日です。

お前さん、何でも好きなシンフォニーを一曲だけ演奏させてあげる、と言われたらドボルザークの交響曲第9番「新世界より」を選びます。超メジャーな曲でマニアチックじゃ無いですけど・・・(1曲だけ聴かせてあげる、と言われたら別の曲ですけどね)

第1楽章の提示部の前、フォルティッシモが初めて出てきた後チェロとバスだけ音が残ってフォルテピアノになる音。結構弓が足りなかったりするのですが、残念ながら私が演奏した2回とも4弦ベースでEsの音をオクターヴ下げて妙な旋律になっちゃってたので5弦でリベンジをしてぇ。
第2楽章のフルートとオーボエの第2主題の後、コントラバスのピチカートは痺れます。最後の4divの重音の和音はどうでも良いですが・・・
第3楽章のスケルツォ。5小節目でコントラバスだけで弦のモチーフのスタートを切る。トリオのオブリガートっぽい四分音符。決してでしゃばらず、でもきちんと聴こえる通奏低音的ですなぁ。
第4楽章の第1主題に対するオブリガード的旋律も同じです。
っていう弾きどころがいっぱいです。

有名な曲だけあって、名盤は数々あります。クーベリック、ノイマン、カラヤン、アンチェルなどが名盤と言われていますが、個人的にひとつ挙げるならば、早逝の指揮者ケルテスとウィーン・フィル盤。第1楽章の前奏の最後、ティンパニのトレモロの強打の緊張感、第2楽章冒頭のコラールの美しさ、第4楽章の冒頭音の弦楽器の充実度、どれをとっても一級品です。

カラヤン指揮ウィーンフィルで第2楽章前半です。

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