今日の音楽 5月1日 交響曲第9番「新世界より」
1904年5月1日は、ドヴォルザークの命日です。
お前さん、何でも好きなシンフォニーを一曲だけ演奏させてあげる、と言われたらドボルザークの交響曲第9番「新世界より」を選びます。超メジャーな曲でマニアチックじゃ無いですけど・・・(1曲だけ聴かせてあげる、と言われたら別の曲ですけどね)
第1楽章の提示部の前、フォルティッシモが初めて出てきた後チェロとバスだけ音が残ってフォルテピアノになる音。結構弓が足りなかったりするのですが、残念ながら私が演奏した2回とも4弦ベースでEsの音をオクターヴ下げて妙な旋律になっちゃってたので5弦でリベンジをしてぇ。
第2楽章のフルートとオーボエの第2主題の後、コントラバスのピチカートは痺れます。最後の4divの重音の和音はどうでも良いですが・・・
第3楽章のスケルツォ。5小節目でコントラバスだけで弦のモチーフのスタートを切る。トリオのオブリガートっぽい四分音符。決してでしゃばらず、でもきちんと聴こえる通奏低音的ですなぁ。
第4楽章の第1主題に対するオブリガード的旋律も同じです。
っていう弾きどころがいっぱいです。
有名な曲だけあって、名盤は数々あります。クーベリック、ノイマン、カラヤン、アンチェルなどが名盤と言われていますが、個人的にひとつ挙げるならば、早逝の指揮者ケルテスとウィーン・フィル盤。第1楽章の前奏の最後、ティンパニのトレモロの強打の緊張感、第2楽章冒頭のコラールの美しさ、第4楽章の冒頭音の弦楽器の充実度、どれをとっても一級品です。
カラヤン指揮ウィーンフィルで第2楽章前半です。
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