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2010年4月30日 (金)

今日の音楽 4月30日 埴生の宿  

1855年4月30日は、ヘンリー・ローリー・ビショップの命日です。ビショップと言っても、ピンと来ないとは思いますが、「埴生の宿」の作曲者です。

元々は、バレエ音楽やオペラを作曲していたイギリスの作曲家でしたが、「魔弾の射手」などで知られるウェーバーに挑んで惨敗し、オペラ作曲家としては生命を絶たれ、指揮者などで活躍しました。

唯一、知られている「埴生の宿」は、オペラ「ミラノの乙女」の中で歌われた曲ですが、タールベルクがピアノ独奏用の変奏曲に編曲したり、いくつかの曲に使われています。また、「ビルマの竪琴」「火垂の墓」などの映画でも使われていました。特に「ビルマの竪琴」では、僧になった主人公の水島上等兵を日本に帰国させるために、同じ中隊の兵隊たちが「埴生の宿」を歌うシーンは、名シーンとして残っています。

埴生は、粘土分を50%以上含む耕作に適さない土地のことで、そこから、埴生の宿は「みすぼらしい家」という意味です。

キリテ・カナワの歌です。

2010年4月29日 (木)

今日の音楽 4月29日 ブリッグの定期市

音楽家というものは、あまり裕福では無いというのが昔からの相場だったのですが、たまにメンデルスゾーンのように大金持ちの家に生まれた方もいらっしゃったようで・・・・20世紀前半に活躍した指揮者 トーマス・ビーチャムは1879年4月29日にビーチャム製薬(現:グラクソ・スミスクライン)の御曹司として誕生)(wikiでは4月27日生まれになっていますが、間違えのようです)

財力を使ってオーケストラを作ったり、自腹を切ってロイヤル・オペラハウスでマイナーなオペラを上演したり、イギリスが生んだ最後の偉大な変人と言われていたようです。バッハ、ベートーヴェン、ブラームスを三大退屈男と評したり(それでもこれらの作品は録音していますけど)、まーらー、ブルックナーの音楽を毛嫌いしたり、お金持ちらしい「言いたい事を言う指揮者」っていう感じですかね。それでも彼がイギリス音楽界に残した功績は大きかったようです。
中でも、ディーリアスの作品を積極的に取り上げています。
そんな中で、ブリッグの定期市を選びました。ディーリアスにしては派手めの曲で編成も大きいのですが独特の弦の使い方、基本的には静かな音楽で推移して、クライマックスを1ヶ所(または2ヶ所)持ってきて静かに終わる・・・という、ディリアスの世界がわかると思います。

今日は、このほかにズビン・メータ、マルコム・サージェントという指揮者の誕生日。指揮者の特異日という事でしょうか。
ラトル指揮ベルリン・フィルで後半です。

2010年4月28日 (水)

今日の音楽 4月28日 弦楽のためのディヴェルティメント(バルトーク)

4月28日は、指揮者・作曲家のパウル・ザッハーの誕生日です。(1906年生まれ)・・・そんな作曲家知らん!?・・・まあ、どちらかといえば、多くの近代作曲家のパトロンとしての方が遥かに有名です。世界的な製薬会社の未亡人と結婚したザッハーは、それによって得た巨万の富を、作曲家への援助や音楽教育などに費やしました。

彼が委嘱した作品には、ストラヴィンスキーのバーゼル協奏曲、バルトークの弦チェレ、オネゲルの交響曲第2番・第4番などがあり、その他にもブリテン、ヒンデミット、武満にまで作品を委嘱しています。自ら初演指揮をした作品も多いようです。

そんなザッハーの委嘱作品の中で、今日の曲としてバルトークの弦楽のためのディヴェルティメントを選びました。バルトーク作品ですが、現近代音楽が苦手な人にも聞きやすい曲です。3つの楽章からなる古典的な喜遊曲の形式をとって、しかも弦楽器群とソロ弦楽器が協奏的に演奏する部分も多いです。それでいて、古典の喜遊曲とは、やっぱり違う響き。。。

まあ、バルトークの中では技術的には比較的(比較的ですよ)演奏しやすい曲だそうですが、第2楽章なんか聞いてると、音程がしっかりしていないと何だかわからないうちに終るかもね。
ザグレブ・ソロイスツの演奏で第1楽章です。

2010年4月27日 (火)

今日の音楽 4月27日  二重&三重協奏曲

2007年4月27日、80歳で生涯を閉じた20世紀後半を代表するチェリストであり、指揮者でもあったムスティスラフ・ロストロポーヴィチ氏を悼んで、どの曲を選ぼうか迷ったのですが・・・・

カラヤンとの競演したチャイコの「ロココの主題による変奏曲」も良いし、バッハの無伴奏組曲、孫とも言えるような年齢の離れたハンナ・チャンの演奏に指揮者として競演したブルッフのコルニドライ・・・

そんな中で、ひとつだけ(2曲だけど)選ぶとするとベートーヴェンのピアノ、ヴァイオリンとチェロのための協奏曲(三重協奏曲)と、ブラームスのヴァイオリンとチェロのための協奏曲(二重協奏曲)にしましょう。
1969年に録音されたこの2曲、うっすらとした記憶の中ではちょうど高校でオケを始めたぐらいにカップリングで発売されてかなり宣伝されていたと思うのですが、その録音のメンバー見てぶっ飛びました。

三重協奏曲がリヒテル(p)オイストラフ(vn)、カラヤン-ベルリンフィル、二重協奏曲がオイストラフ(vn)セルークリーヴランド管との競演!!
三重協奏曲はベートーヴェンの中でも凡作とも言われている曲ですが、これだけのメンバーが揃えば文句あっか!というところでしょうか。

自由を愛し、サハロフやソルジェニーチンを擁護しソ連を追われたロストロポーヴィチですが、人間味豊かな演奏をたくさん残していますね。
You Tubeはブラームスのダブルコンチェルト、ロストロポーヴィチとオイストラフのコンビですが、指揮はコンドラシンです。第1楽章のほんのサワリです。

2010年4月26日 (月)

今日の音楽 4月26日  交響曲第1番(シベリウス)

演奏会で弾いた曲は、プロの方々と違って半年とかの練習期間があるおかげで、手も足も出なかった曲というのはそれなりに克服できるものですが、過去それに近かった曲が1曲あります。シベリウスの交響曲第1番 on 大学2年。この曲が初演されたのが1899年4月26日(ヘルシンキ)でした。

この曲、粗野でいかにも北欧風スケルツォという感じの第3楽章には6小節のコンバスソロもあって(ソロ初体験でした・・・ファゴットとかぶってて聞こえ難いけど)とても好きな曲なんですが、本来指が回らないなどという事が無いはずの緩徐楽章の第2楽章ですら、指が回らなかった・・
もっとも、高校1年の時手も足も出なかったベト7が大学4年では問題なく弾けたし、高校3年の時苦労したエロイカが、昨年は・・・これは、苦労しました(-o-;
今演奏すれば手も足も出ないかどうかはわかりませんが、それ以上に管楽器にとっても難曲のひとつらしいですね。

シベリウスの交響曲は一般的には2番、通は5番とか7番が好まれるようですが、個人的にはやっぱり北欧的で激しい曲が結構お気に入りです。1番と2番を称して、シベリウスの音楽としての完成度が低いとか何とか言う人もいますが、別にシベリウスらしくなくたって(私はそうは思いませんが)気持ちよく聴ければいいんじゃないのかな?
私のおすすめはベルグルンドのヘルシンキフィルか、バルビローリのハレ管。サラステのフィンランド管もいかにも北欧っぽいのですがオケの響きが若干劣っているかな。
サロネン指揮のスウェーデン放送交響楽団で第4楽章後半です。

2010年4月25日 (日)

今日の音楽 4月25日  ラ・マルセーエズと1812年

今のフランス国歌である「ラ・マルセイエーズ」は1792年4月25日から26日にかけて ルージェ・ド・リールというフランス革命政府軍の大尉によってストラスブールで作曲されたもので「ライン軍のための軍歌」という題名だったそうです。その後、テュイルリー宮殿襲撃の時に、マルセイユ義勇軍が歌ったのをきっかけに「ラ・マルセイエーズ」という曲名になり、1975年7月14日に国歌に制定されました。
歌詞が非常に血生臭く、「かの不浄の血もて我らの畑をば赤く染め!」、なんていう表現もあったりして何回も歌詞を変える話はあったそうですが、一度国家に制定されるとなかなか変更は難しいようです。

この曲、シューマンの二人の擲弾兵とか、ビートルズの"All you need is love"なんかに使われていますが、何と言っても最も効果的に使われたのがチャイコフスキーの1812年ですね。実はチャイコフスキーの誕生日1840年5月7日は、当時ロシアで使用されていたユリウス暦では4月25日なんだそうです。

勿論、フランスを讃える意味でこの「ラ・マルセイエーズ」を使っているわけではなくて、ナポレオンのロシア侵攻から祖国を守ったロシア軍を讃える曲ですけど・・・

誇り高きフランスでは、この大序曲「1812年」は殆ど演奏されなかったそうですが、最近はそうでもないらしいですね。のだめでも、千秋の常任指揮者就任初公演で演奏されています・・・が、ちょっと疑問が。あんなに貧乏なマルレー管弦楽団で、大砲を何本も用意できたのか。。。

祝典の時などには、時々実際の大砲を使ってやる事もあるようですが、普通の公演では、シンセサイザーを使ったり、特大のバスドラムを使ったりするようですね。

テミルカーノフ指揮のレニングラードフィルで後半。これも劇場の外に置いた多数のCannonを使っています。

2010年4月24日 (土)

今日の音楽 4月24日  ヴァイオリン協奏曲第1番(ブルッフ)

後期ロマン派音楽のヴァイオリン協奏曲の傑作のひとつと言われているブルッフのヴァイオリン協奏曲が1866年4月24日にドイツのコブレンツで初演されています。

ブルッフは、本来は合唱曲を得意とする作曲家でしたが、音楽やユダヤ的という事でナチスから上演禁止とされ現在では殆ど顧みられなくなってしまったそうです。日本では、このヴァイオリン協奏曲第1番とスコットランド幻想曲が特に有名で、また本当に「ロマン派おんがく~」という感じの美しさと激しさを持つステキな曲だと思います。特に最終楽章のダブルストップ奏法を駆使したメロディは大好物ですが、なかなかアマオケではやらないねぇ。
個人的には、コル・ニドライというチェロとオーケストラのための曲も好きですね。
ヴァイオリン協奏曲第1番のお奨めCDは、 チョン・キョン・ファとケンペ、ハイフェッツとサージェント、ミンツとアバドあたりかな。

チョン・キョン・ファのヴァイオリンで、チョン・ミョン・フン指揮のフランス国立管弦楽団で第3楽章です。
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2010年4月23日 (金)

今日の音楽 4月23日 見果てぬ夢

1616年4月23日は、スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスの命日です。セルバンテスといえば、「ドン=キホーテ」。セルバンテスが徴税吏の仕事についていた時に、徴収した税金を預けていた銀行が倒産し30倍の追徴金を負いましたが、これが支払えず投獄されました。獄中で書かれたのが「ドン=キホーテ」。
この「ドン=キホーテ」が獄中で書かれたという事を基にして、作られたのが「ラ・マンチャの男」です。

ラ・マンチャの男は、田舎の郷士「アロンソ・キハーナ」と、その妄想によってできた田舎騎士「ドン=キホーテ」という二重構造でできている「ドン=キホーテ」に、現実の「セルバンテス」の世界がプラスされた三重構造という複雑さを持っていて、主演のピーター・オトゥールは。キハーナ、ドン=キホーテ、セルバンテスの三役をこなすなど、多くの出演者がいくつかの役をこなしています。

このミュージカルの中でも再三歌われるのが「見果てぬ夢」(The impossible dream)。宿屋でソフィア・ローレンが扮するアルドンサの前でドン=キホーテが歌うシーン。瀕死のキハーナにもう一度立ち上がるようにアルドンサが、キハーナに歌いかけるシーン。最後に裁判に向かうセルバンテスに牢獄の囚人たちが歌うシーン。どれをとっても素晴らしいシーンばかりです。

夢は叶いにくく  敵もたくさんいるけれども 胸に悲しみを秘め 私は勇んで行く

道は極めにくく  腕は疲れ果てても  届かぬ星をめざして 私は歩き続ける・・・

という歌詞です。

3つのシーンのダイジェストです。

2010年4月22日 (木)

今日の音楽 4月22日 惑星

といっても、オーケストラ版ではございません。
1932年4月22日生まれの 冨田勲のシンセサイザーによる「惑星」です。

皆さんご存知のように、ホルストの「惑星」はホルストの意志によってアマチュア演奏による編成の縮小以外は、編成の変更、抜粋演奏を一切認めないという事が遺族によって守られていたので(今は著作権が切れたので自由ですけど・・・だから、平原綾香のジュピターも可能になってんですけどね)冨田勲が「惑星」を作成する権利を認めてもらうのに苦労したらしいです。

新日本紀行やジャングル大帝の作曲者だった冨田勲がシンセサイザーに出会ったのが大阪万博。そこでムーグ社のシンセを聴いて、これが自分がやりたい音楽、という事で1974年にドビュッシーの作品を編曲した「月の光」をリリースしこれがヒット。その後「展覧会の絵」「火の鳥」といったアルバムが全米のクラシックチャートでトップになるなど世界的なアーチストになって、1977年に出したのが「惑星」です。
勿論、私がやっているDTMのように楽器の音をサンプリングした音色で原曲通りに作るのではなく、原曲とは違う冨田の世界を表現している素晴らしいアルバムでした。その後発売した「ダフニスとクロエ」の中のマ・メール・ロアも好きでしたが、この「惑星」は冨田作品の最高峰のひとつだと思います。

ところで、冨田勲はこのデスクトップ・オーケストラを プラズマ・シンフォニー・オーケストラ(PSO)と名づけて、シンセのそれぞれを構成する音色モジュールを楽団員と位置づけているそうです。私の所属するオーケストラも略称はPSOですけど(笑)

2010年4月21日 (水)

今日の音楽 4月21日 古典交響曲

1918年4月21日 ペトログラードで初演されたのがプロコフィエフの交響曲第1番 通称古典交響曲。

ハイドンの作曲法を学んだプロコフィエフが、ハイドンがこの時代に生きていたなら、こういう曲を書いた、という発想で作曲されたそうです。
編成は、ハイドン時代そのままの2管編成。プロコの他の交響曲と異なり鳴り物も無し・・・なのですが、この曲アマオケではなかなか取り上げにくいですねぇ。

編成が小さい上に、20分程度の短さなのでメインにはならない。にも係わらず、結構難しいので中プロだと負担が大きい、なんていうのが理由ですかね。
ハイドンの技法を使っていても、そこはプロコフィエフ。転調が結構多いです。それから通常の古典的交響曲では第3楽章は3拍子のメヌエットなのですがこの曲は4拍子のガヴォットを使っていて面白いです。

ハイドンの時代はコンバスはだいたい1人か2人ですが、この曲は結構divが多い(つまり1人じゃ弾けない)、ト音記号がある Oh my GOD!
(ト音記号と言っても最高音はHなので、この前やったシューマンの春にも出てきたけど、ト音記号見るだけで気持ちが萎える)
コンバスにとっての救いは、最終楽章・・・・殆どの音符が四分音符で旗つきの音符が少ない。音符の後に多くの場合休符がある・・・つまり頭打ちが多いので結構楽です(笑)
カラヤン指揮ベルリンフィルで第4楽章です。

2010年4月20日 (火)

今日の音楽 4月20日 交響曲第7番(ベートーヴェン)

ベートーヴェンの交響曲第7番がウィーンで初演されたのは1813年12月8日・・・・今日の日付と関係ないじゃん!・・・ですが、それに先立つ事1813年4月20日第8番と共に ルドルフ大公の邸で初演されたそうです。

「のだめ」のおかげで超有名になっちゃったこの曲、実は私にとっても「忘れられない曲」のひとつです。というのも学生生活はベト7で始まりベト7で終ったから。
高校に入って、半分以上騙されてコントラバスをやらされ、ボウイングの練習、音階練習を一通りやって、初めて譜面を見て弾かされたのがベートーヴェンの交響曲第7番の第2楽章。何と言っても開放弦のAとEの音が多くって26小節間ずっとファースト・ポジションだし・・・それでもスタッカートとスラー・スタッカートの区別が出来ず苦労したっけ(笑)。しかも、聞いたこと無い曲だったし。殆どマトモに弾けずに本番迎えました。
大学4年の最後の定期演奏会がベト7。これが面白いように弾けた・・・
それ以来一度も弾いてないんだけどネ。もう1回ぐらい弾きたいです。

ワーグナーやリストが、リズムに支配されているこの曲への賛辞の言葉を残していますが、ベートーヴェン自身も、この曲は情感を極力廃してリズムをベースに演奏する事を意識していたのでは無いでしょうか。その証拠に、第1楽章の序奏のsostenutoを除いてvivace,presto,allegro con brioという快速なテンポを要求。しかも、それまで adagioとかandanteというゆったりした緩徐楽章を第2楽章に持ってきていたのですが、この曲だけは緩徐楽章にもかかわらずallegrettoという指定で、全体とのバランスを保っています。(第8番は本当の意味での緩徐楽章が無いので)

昔からフルトヴェングラー盤という名盤がありますが、私のお気に入りはクライバーのウィーンフィルです。
クライバーの指揮ですが、オケはロイヤル・コンセルトヘボウです。速めのテンポの第4楽章です。

2010年4月19日 (月)

今日の音楽 4月19日  ヴァイオリン協奏曲(ベルク)

ベルクの作品の中でも、最も演奏される機会が多い曲のひとつ、ヴァイオリン協奏曲が初演されたのが1936年4月19日バルセロナでした。1935年8月11日にこの曲を完成させたベルクは、初演を聴く事が無く12月24日に急逝しており、この作品はベルクが完成させた最後の作品になります。

勿論無調性音楽ではありますが、第1楽章にケルンテン地方の民謡を引用したり十二音音楽に近い風合いを持った作品です。
2つの楽章からできていますが、それぞれの楽章は2部構成になっています。
第1楽章はソナタ形式のアダージョの第1部と、民謡の引用からなるアレグレットの第2部からできており演奏時間は10分程度。
第2楽章はカデンツァ風と評される技巧的かつ後半は激しい音楽になっていく第1部と穏やかな第2部で20分程度の演奏時間です。

この曲は「ある天使の思い出に」と献辞が付されています。この「ある天使」というのは、ベルクが可愛がっていたマノン・グロビウス(アルマ・マーラーと2番目の夫グロビウスの子供)の事で、彼女は19歳で亡くなっています。

第2楽章後半です。

2010年4月18日 (日)

今日の音楽 4月18日 リュートのための古風な舞曲とアリア第1番

1936年4月18日は、レスピーギの命日です。
レスピーギといえば、フランス印象派の影響を受けた色彩豊かなオーケストレーションと、イタリア・バロック以前の音楽を再び世に出した異色の作曲家として知られています。「ローマ三部作」や「リュートのための古風な舞曲とアリア」、「鳥」などが代表作として知られていますが、16世紀から17世紀にかけて作られたリュートのための曲をオーケストラ曲に編集しなおした3つの組曲は、レスピーギの面目躍如といったところでしょう。

バロック以前のシンプルな旋律にレスピーギならではの色彩感あふれるオーケストレーションを施し近代音楽として再生させています。特に弦楽合奏として演奏される第3組曲は、頻繁に演奏されていますが、今日は第1組曲をご紹介します。

第1組曲は、フルオーケストラのための曲で、第1曲小舞踏曲、第2曲ガリアルダ、第3曲ヴィラネッラ、第4曲酔った歩みと仮面舞踏会の4つの曲からできている15分程度の曲です。

第1曲です。

2010年4月17日 (土)

今日の音楽 4月17日 アンダンテ・カンタービレ 他

チャイコフスキーの アンダンテ・カンタービレ
シューマンのトロイメライ
オッフェンバック 天国と地獄
マスネ タイスの瞑想曲
バッハ G線上のアリア

この曲で、ある映画を思い浮かべられる人は、映画通。
1982年4月17日は大林宣彦監督の「転校生」が封切られた日というわけで、転校生に使われていた音楽なのです。
(ちなみに、連沸美沙子主演の方では無いですよ)

当時は、まだ大林は駆け出しの映画監督で、この「転校生」は音楽予算はゼロ。なのでクラシック音楽を使うしかなかったそうです。
冒頭のモノクロの8ミリの映像から入って行くシーンで流れるアンダンテ・カンタービレのノスタルジックな響きは、もうそれだけでグッと来ちゃいます。

「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼ」の尾道三部作は全てすきなのですが、特にこの「転校生」は日本の映画の中で最も好きな作品のひとつです。
チャイコフスキー作曲弦楽四重奏曲第1番第2楽章のAndante cantabile、ボロディン弦楽四重奏団です。

2010年4月16日 (金)

今日の音楽 4月16日 ひまわり

1924年4月16日はヘンリー・マンシーニの誕生日。
ヘンリー・マンシーニは、数々の映画音楽を手がけた作曲家で1994年70歳で逝去しています。
代表作の ムーン・リバー(ティファニーで朝食を)をはじめ、ピンク・パンサーのテーマ、シャレード、酒とバラの日々、華麗なるヒコーキ野郎などの作品の中で、最も好きなのが ひまわり です。

映画の内容は、ソフィア・ローレン扮するジョバンナとマルチェロ・マストロヤンニ扮するアントニオというイタリア人夫婦が、第二次世界大戦によって引き裂かれる悲劇を描いた反戦映画。大戦で、ソ連に派兵され終戦後も帰国しないアントニオを待ち続けるジョバンナが、ある情報でアントニオは生きていると聞き消息を求めてソ連に行き、ようやく見つけたアントニオはそこで新たな生活を営んでおり・・・・という内容。
情熱的なイタリア女ソフィア・ローレンと、おとなしいが献身的なロシア女のリュドミラ・サベーリエワが対照的でした。

一面に咲き誇るひまわりの花をバックに演奏されるマンシーニの音楽は物悲しくも美しい名曲だと思います。
オープニングとエンディングです。

2010年4月15日 (木)

今日の音楽 4月15日 交響曲第25番(モーツァルト)

1924年4月15日は、指揮者サー・ネヴィル・マリナーの誕生日。
マリナーと言えば、アカデミー・セント・マーチン・イン・ザ・フィールズ(アカデミー室内管弦楽団)を率いて数々のレコーディングをした指揮者ですが、あまりにレパートリーが広く、録音数も多いため代表作が無い指揮者とも言われています。バロック音楽から現代ものまで殆どの作曲家を取り上げています。
敢えて得意分野といえば、母国イギリスや北欧の弦楽合奏曲と古典以前のようです。

私が個人的に初めてマリナーを聞いたのは、高校の時、ビゼーの交響曲第1番。それまでビゼーといえば「カルメン」と「アルルの女」のイメージしかなかったのですが、短くて稚拙かもしれませんが、あの瑞々しさやビゼーが自分と同年代(17歳の時)に作曲した曲である事に驚いたものでした。特に第2楽章のオーボエの旋律には涙がちょちょぎれた。。

で、今日の1曲は、やっぱりマリナーと言えば、モーツァルトの交響曲第25番。モーツァルトのたった2つの短調のシンフォニーのひとつ。というよりは、映画アマデウスの冒頭、サリエリ自殺未遂のシーンで流れる曲ですね。この映画で流れるモーツァルトはマリナー指揮のアカデミー室内管弦楽団のものです。マリナーは昨日のタイタニックでも一部音楽を担当してますね。
マリナー指揮のアカデミー室内管弦楽団で第1楽章です。

2010年4月14日 (水)

今日の音楽 4月14日 My Heart Will Go On

1912年4月14日、2日前にイギリスのサウザンプトン港からアメリカに向けて処女航海に出たタイタニック号が沈没。最新技術を駆使して作られた豪華客船がわずか3日間で約1,500人の人命と共に海底深く眠りについたこの事件は、センセイショナルな出来事だったため、映画の題材にも何度も使われています。

その中でも、全世界の映画史上最高の興行収入を得たのが1997年、ジェームズ・キャメロン監督による「タイタニック」。
この映画の主題曲が、カナダを代表する歌姫 セリーヌ・ディオンが歌っていた「My Heart Will Go On」でした。子供の頃から抜群の歌唱力を評価されていたセリーヌは、歌詞の情感を歌い上げる最高のシンガーとして、このテーマ曲を歌い、大ヒット。アカデミー賞などの映画関連の賞だけでなくグラミー賞などの音楽関連の賞も総ナメで、彼女の代表作になったわけです。
まあ、映画自体3時間14分という、私の見た映画の中でも3時間49分のワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ完全版、3時間42分の風と共に去りぬ、3時間32分のベン・ハーに次ぐ長さなので、改めて見直すのは簡単ではありませんから、この主題歌を聴いてタイタニックの犠牲者のご冥福をお祈りしましょう。

2010年4月13日 (火)

今日の音楽 4月13日 メサイア

1742年4月13日アイルランドのダブリンで初演された、ヘンデル作曲のオラトリオ「メサイア」は、ヘンデルの代表作ばかりでなく、バッハの2つの受難曲と並ぶキリスト教音楽の最高峰と言われる傑作です。

「メサイア」は聖書の中から、イエスに関する3つの部分を抜き出した3部構成の曲。第1部が救世主到来の預言と、イエスの誕生。第2部は救世主の受難と復活。第3部が救世主のもたらした救い、永遠のいのち。
まあ、2時間半にも及ぶ作品ですから全部聴くというのは、余程気合を入れないと無理なので、日常生活の中では第2部の最後の合唱、有名なハレルヤ・コーラスを聴く事にしましょう。

ヘンデルはこの時期既にイギリスに帰化して、イギリス人になっており、宗教音楽としては珍しく、メサイアは全て英語の歌詞です。従って、じっくり聴いて見ると、少しは内容もわかるというもの。ハレルヤコーラスも、途中転調しながら次第に高音になっていく箇所「King of Kings, Lord of Lords・・・」、王の中の王、主の中の主・・という具合、イエスを讃える歌だという事がわかります。

私が、今のオケに入ろうか考えていた頃第4回定期演奏会をルネ小平に聴きに行って(曲はチャイ5でした)、まあそれ程上手くもないし下手でもないし(失礼しました!)自分に丁度良いかと思った事と、次の第5回で第九をやるという事もあって入団を決意したのですが、その第4回と第5回の間に、このメサイアがあったので、メサイア終るまで入団を待ったという事実があります。大変なの解っていたから、避けたんです(笑)


有名なハレルヤです。コリン・デイヴィス指揮のロンドン響です。

2010年4月12日 (月)

今日の音楽 4月12日 歌劇「オベロン」序曲

ドイツ・ロマン派の代表的作曲家カール・マリア・フォン・ウェーバーの最期の作品になった、歌劇「オベロン」が初演されたのが1826年4月12日ロンドンのコヴェントガーデンでした。ウェーバーは、既にこの時には結核を患っていて2ヵ月後の6月5日にロンドンで客死しています。
享年39歳の早過ぎる死でした。

オベロンは、正式タイトルが「オベロン、または妖精王の誓い」でヴィーラントの叙事詩「オベロン」にシェイクスピアの「真夏よ夜の夢」と「テンペスト」を加えた曲です。日本ではあまり上演される事は無いのですが、その序曲は「魔弾の射手」と並んで、頻繁に取り上げられる曲です。
ホルンのよる角笛から始まり、トランペットのファンファーレが静かに鳴るのどかな音楽から一変して弦楽器による慌しい主題に入ります。後は勇壮なメロディが連続し華々しく終わりまで駆け込むという、いかにもドイツ音楽という素晴らしい作品だと思います。ちなみに、このウェーバーとかメンデルスゾーンとかの前期ロマン派の管弦楽曲は、曲の構成などが単純明快なためアマチュア・オーケストラはこぞって取り上げますが、実は弾くのは単純明快ではありません。特にコントラバスは、やたらに移弦とポジション移動が多くて、指を回すのに一苦労です。

ヤンソンス指揮のベルリンフィルハーモニーの演奏です。

2010年4月11日 (日)

今日の音楽 4月11日  マタイ受難曲

今日はこの音楽を聴いてください、と言っても、そう簡単に聴けない曲があります。
ワーグナーの「ニーベルンクの指環」なんて極端な例ですが、オペラ以外で、長い曲といえばバッハのマタイ受難曲が思い浮かびます。J.S.バッハが、新約聖書のマタイによる福音書26章、27章のキリストの受難を題材に、聖句、レチタティーヴォ、アリアとコラールから構成された曲です。

初演は1727年4月11日、ライプツィヒの聖トーマス教会でした。
なにしろ3時間をこえる作品で、その後なかなか上演の機会もなく、忘れ去られていきました。(バッハ自身も一般の人からは忘れ去られていました)・・・これを復活させたのが、14歳のクリスマスに、この曲のスコアを祖母より贈られ20歳の時に、バッハの死後初めての上演をしたメンデルスゾーンでした。

マタイ受難曲は第1部29曲でイエスが捕らえられるところまで、第2部39曲でピラトの裁判、磔、墓地への封印までを扱っています。
中でも、受難のコラールとして知られている「おお、血と涙にまみれし御頭」(第54曲)は、ドイツでも賛美歌として知られた曲です。


2010年4月10日 (土)

今日の音楽 4月10日 ジェルソミーナのテーマ

今日は、作曲家ニーノ・ロータが亡くなった日です。(1979年4月10日没)
ニーノ・ロータというと、「ロミオとジュリエット」とか「ゴッド・ファザー」「太陽がいっぱい」などの映画音楽、そしてフェデリコ・フェリーニ監督の殆どの映画の音楽を担当した人として有名ではありますが、実は11歳の時にオラトリオ、14歳の時にオペレッタを作曲した、クラシック界の天才少年だったんです。ミラノ音楽院、聖チェチーリア音楽院、アメリカのカーティス音楽院で作曲法・指揮法(先生は、フリッツ・ライナー)を学んだり、本人も「私はクラシック音楽の作曲家であり、映画音楽は楽しみと稼ぎのためにやっている」と言っているように、本職は映画音楽の作曲家ではありませんでした。
映画音楽は生涯で150本程度の映画の為に作曲していますが、クラシックの作品も5つの交響曲をはじめ協奏曲、宗教曲、歌曲と様々な分野の曲を残しています。残念ながら、彼のクラシック曲は聴いた事が無いので、1曲を選ぶと、やっぱり映画音楽から。数々の名曲の中から、私個人が1曲を選ぶと、フェリーニ監督の「道」のジェルソミーナのテーマ。トランペットの哀愁帯びた旋律が泣かせます。
最近では、フィギュア・スケートの高橋大輔が今シーズン使っていた曲として人気があるようですね。

ちなみに、ロータの映画音楽の遺作はフェリーニの「オーケストラ・リハーサル」でした。

2010年4月 9日 (金)

今日の音楽 4月9日  ピアノ協奏曲(矢代秋雄)

武満徹も芥川也寸志も決して長命ではありませんでしたが、わずか47歳で早逝した作曲家に矢代秋雄がいます。1976年4月9日没。若くして亡くなった上に、完璧主義だった事から残された作品は非常に少ないのですが、日本人が作った最高の作品とも評価されている交響曲をはじめ高く評価されています。

矢代秋雄は、黛敏郎と同世代であり同時期にパリ音楽院でフランス音楽を学んだけれど、作風に強く日本を意識させる黛とは全く異なる、音楽を整然と仕上げるという作風を貫いています。

1967年に作曲されたピアノ協奏曲も、非常に透明感の高い作品で、日本の祭りのリズムを思わせる主題が使われているにもかかわらず、決して純日本的西洋音楽にはなっていません。
矢代秋雄の早過ぎる死は、日本の音楽界にとっては大きな損失だったと思います。研ぎ澄まされた質感の高い音楽に円熟味が加わった作品を是非とも聴いてみたかったものです。
第1楽章 前半と後半です。


2010年4月 8日 (木)

今日の音楽 4月8日 道行のテーマ(八つ墓村)

今日は、日本を代表する映画監督のひとり野村芳太郎の命日です(2005年)。

砂の器で一躍売れる監督になった野村芳太郎が、次に制作した(本当は間につまらない映画が1本ある)のが、東宝が市川崑の「犬神家の一族」で当てた横溝正史作品。松竹は、横溝作品の中でも最大のスケールの「八つ墓村」を取り上げました。
映画自体は、山崎努が頭に蝋燭をつけた鉢巻姿で走り抜ける異様さと、「祟りじゃ~」の告知の効果もあって興行的には成功しましたが、原作とは全く異なる世界であり、評価はかなり割れました。もっとも、砂の器も原作とは、かなり違ってましたけどね。

この「八つ墓村」の音楽を書いたのが芥川也寸志氏。砂の器も音楽を担当したのは芥川でしたが「宿命」は違う作曲家の作曲です。
特に、この映画の後半、小川真由美扮する美也子と、萩原健一の辰弥が洞窟(鍾乳洞)の奥へ奥へ入って行き、愛し合うシーンで流れていた「道行のテーマ」は、数多く映画音楽を書かれた芥川の傑作のひとつだと思います。

映画自体は、やたらに祟りだとか「おどろおどろしさ」を前面に出したオカルトっぽい内容ですが、この後半のシーンだけでも見る価値はあるかもね。鍾乳洞の神秘な美しさと、「道行のテーマ」。最高でっせ。

2010年4月 7日 (水)

今日の音楽 4月7日  夏の日の恋

1908年4月7日は、アメリカの作曲家、編曲家であり、ムード音楽の楽団の指揮者でもあるパーシー・フェイスの誕生日です。
パーシー・フェイスは子供の頃からピアニストを目指していましたが18歳の時に、手に大火傷をしてしまい断念、作曲家をめざすようになりました。1975年まで自身のオーケストラの録音活動を続け、「デリカード」「ムーラン・ルージュ」「夏の日の恋」と3曲も全米1位の曲を送り出しています。

特に「夏の日の恋」は、9週連続ヒットチャートの1位に君臨し、グラミー賞も獲得しています。
サウンドの特徴は、イギリスのマントヴァニーのようなクラシカルな響きと、ポール・モーリア、レイモン・ルフェーヴルなどのフレンチ・オーケストラのポップな響きと異なり、ロックやジャズの要素を取り入れた音楽でした。

2010年4月 6日 (火)

今日の音楽 4月6日 2人のシュトラウス

R.シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」と J.シュトラウスのワルツ「美しく青きドナウ」・・
映画ファンだったら、この2曲でわかると思いますが、1968年4月6日は、スタンリー・キューブリック監督作品の「2001年宇宙の旅」がアメリカで公開された日です。

この映画、セリフも少なく、SF作品にもかかわらず爆発音などの不要な音が無く、音楽も不必要に鳴り続けずに非常に静かな映画です。何ていっても、空気の無い宇宙空間で、空気振動によって伝わる爆発音などが聞こえるわけもなく、そういう意味では科学的にもよく考えられていた映画でした。

「ツァラトゥストラ」の冒頭のコントラファゴットとオルガンのペダルのCの持続音と大太鼓とコントラバスによるトレモロの微弱音。その中から徐々に発生してくるトランペットのメロディから始まる宇宙のオープニングシーンから、モノリスによって知恵を授かった類人猿たちが、道具を使う事を覚えて骨で獲物や敵を激しく叩くクライマックスシーン。どう考えてもこの映画のために作られたのでは、と思ってしまう程ピッタリの音楽でした。
ところで、映画で使用されたのはカラヤン指揮のウィーン・フィル版だそうですが、サウンドトラックとして出されたレコードはベーム指揮ベルリン・フィルでした。これは、カラヤン-ウィーンpoを使用した事を一切出さないというレコード会社との契約だったという事です。

まあ、実のところ「ツァラトゥストラ」はこの冒頭の数分だけは何十回も聴いていますが、残りの25分ぐらいは多分数回しか聴いていない(途中で寝る事が多い)のですけれど・・・

もう一人のシュトラウスの「美しく青きドナウ」も宇宙ステーションのシーンで非常に効果的に使われていました。

交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」の冒頭

2010年4月 5日 (月)

今日の音楽 4月5日 -喜歌劇「こうもり」

ウィンナ・オペレッタの最高峰と言われる、ヨハン・シュトラウスの「こうもり」が初演されたのが1874年4月5日です。シュトラウスの優雅なウィンナ・ワルツの旋律が散りばめられており、大晦日の出来事を題材にしている事から、ヨーロッパを中心に大晦日の演目として、今でもあちこちで上演されている曲です。内容は、かなり「はちゃめちゃ」で、酔っ払って役人を殴って刑務所に入るはずのアイゼンシュタイン、夫の留守中に元恋人のアルフレートを引き入れた妻のロザリンデ、そこへ現れた刑務所長のフランクは、アルフレートをアイゼンシュタインと間違えて刑務所へ・・・その後の、全員入り混じっての舞踏会でのドタバタと、最後はめでたしめでたし・・・詳しいストーリーは自分で調べてみてください。

この「こうもり」の序曲は、単独でも演奏されるほど人気の高い曲です。オペレッタの中の旋律がちりばめられ、ワルツもたくさん出てくるし、シュトラウスの曲でも楽しさの点から言えばナンバーワンかもしれませんね。

クライバー指揮ウィーンフィルです。


2010年4月 4日 (日)

今日の音楽 4月4日 序奏とロンド・カプリチオーソ

サン=サーンスという作曲家は、フランス国民音楽協会を設立し、フランス音楽の興隆に多大な貢献をしたにもかかわらず、フランス音楽の作曲家としては評価がイマイチです。というのも、当時芽を出してきた印象派音楽を否定し、古典派・ロマン派の音楽を志向し孤立していた事が大きな原因のひとつです。
また、皮肉屋でズケズケと批評する性格も、ドビュッシーらの逆の批判を受ける原因にもなっていたようです。

確かに、サン=サーンスの音楽は同時代のフォーレなどとは全く異なる音楽で、ガッシリとした形式に裏づけされたフランスのエスプリを感じさせる音楽という感じでしょうか。
サン=サーンスは色々な分野の音楽を作曲しています。交響曲、協奏曲、オペラ、宗教曲それぞれで代表作を残していますが、ヴァイオリン独奏とオーケストラによる作品は得意分野のひとつだと思います。ロマン派コンチェルトの傑作のひとつヴァイオリン協奏曲第3番もそうですが、ハバネラなどの小品も優れた作品が多いと思います。その中でも、代表的なのがサラサーテのために作曲した、序奏とロンド・カプリチオーソです。メランコリックな序奏と技巧的な舞曲の主部からなるヴァイオリン独奏とオーケストラのための曲で1867年4月4日に初演されています。

ミンツのヴァイオリンです。

2010年4月 3日 (土)

今日の音楽 4月3日 ブラームス 弦楽六重奏曲第1番

某所で1年間やっていた、「今日はこの音楽で・・」というのを、一部改編しながら使用して「今日の音楽」というシリーズをやってみようと思います。本当は1日からやりたかったのですが、2日連続の花見で出来なかった・・・

その日にゆかりのある音楽(クラシック中心ですが、時々ポップスも有り)をご紹介して、聴いて頂ければ幸いです。

1897年4月3日はブラームスの命日です。
ブラームスは父親がコントラバス奏者だったので、実にコントラバスを巧みに使います。絶対に聴こえないところで滅茶苦茶難しい細かい音を出させたりしません。逆に無駄が無いので手が抜けない。(おっと、誰の曲でも手を抜いてはいけませんが)4つのシンフォニーどれをとっても異なる魅力がいっぱいです・・・・・が、今日の曲は そういう管弦楽の音楽ではありません。

ブラームスが「ベートーヴェンの呪縛」にかかって、ベートーヴェンが得意とした交響曲や弦楽四重奏曲はなかなか完成できなかった話は有名ですが、そんなブラームスがまだ20代の頃に完成したのが、弦楽六重奏曲第1番です。弦楽四重奏曲にヴィオラとチェロを1本ずつ足した編成は、従来の弦楽四重奏に比べて低音域が補強され音の厚みや深みを増す事に成功しました。弦楽六重奏はベートーヴェンもモーツァルトも書いていないので、呪縛が無かったのでしょうね。

映画の「恋人たち」とか「さよならをもう一度」なんかに第2楽章の旋律が使われているので、耳にした事がある人もいると思いますよ。勿論、編成上コントラバスは無いけれど、好きな1曲です。

第2楽章です


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