今日の音楽 4月3日 ブラームス 弦楽六重奏曲第1番
某所で1年間やっていた、「今日はこの音楽で・・」というのを、一部改編しながら使用して「今日の音楽」というシリーズをやってみようと思います。本当は1日からやりたかったのですが、2日連続の花見で出来なかった・・・
その日にゆかりのある音楽(クラシック中心ですが、時々ポップスも有り)をご紹介して、聴いて頂ければ幸いです。
1897年4月3日はブラームスの命日です。
ブラームスは父親がコントラバス奏者だったので、実にコントラバスを巧みに使います。絶対に聴こえないところで滅茶苦茶難しい細かい音を出させたりしません。逆に無駄が無いので手が抜けない。(おっと、誰の曲でも手を抜いてはいけませんが)4つのシンフォニーどれをとっても異なる魅力がいっぱいです・・・・・が、今日の曲は そういう管弦楽の音楽ではありません。
ブラームスが「ベートーヴェンの呪縛」にかかって、ベートーヴェンが得意とした交響曲や弦楽四重奏曲はなかなか完成できなかった話は有名ですが、そんなブラームスがまだ20代の頃に完成したのが、弦楽六重奏曲第1番です。弦楽四重奏曲にヴィオラとチェロを1本ずつ足した編成は、従来の弦楽四重奏に比べて低音域が補強され音の厚みや深みを増す事に成功しました。弦楽六重奏はベートーヴェンもモーツァルトも書いていないので、呪縛が無かったのでしょうね。
映画の「恋人たち」とか「さよならをもう一度」なんかに第2楽章の旋律が使われているので、耳にした事がある人もいると思いますよ。勿論、編成上コントラバスは無いけれど、好きな1曲です。
第2楽章です
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