今日の音楽 4月25日 ラ・マルセーエズと1812年
今のフランス国歌である「ラ・マルセイエーズ」は1792年4月25日から26日にかけて ルージェ・ド・リールというフランス革命政府軍の大尉によってストラスブールで作曲されたもので「ライン軍のための軍歌」という題名だったそうです。その後、テュイルリー宮殿襲撃の時に、マルセイユ義勇軍が歌ったのをきっかけに「ラ・マルセイエーズ」という曲名になり、1975年7月14日に国歌に制定されました。
歌詞が非常に血生臭く、「かの不浄の血もて我らの畑をば赤く染め!」、なんていう表現もあったりして何回も歌詞を変える話はあったそうですが、一度国家に制定されるとなかなか変更は難しいようです。
この曲、シューマンの二人の擲弾兵とか、ビートルズの"All you need is love"なんかに使われていますが、何と言っても最も効果的に使われたのがチャイコフスキーの1812年ですね。実はチャイコフスキーの誕生日1840年5月7日は、当時ロシアで使用されていたユリウス暦では4月25日なんだそうです。
勿論、フランスを讃える意味でこの「ラ・マルセイエーズ」を使っているわけではなくて、ナポレオンのロシア侵攻から祖国を守ったロシア軍を讃える曲ですけど・・・
誇り高きフランスでは、この大序曲「1812年」は殆ど演奏されなかったそうですが、最近はそうでもないらしいですね。のだめでも、千秋の常任指揮者就任初公演で演奏されています・・・が、ちょっと疑問が。あんなに貧乏なマルレー管弦楽団で、大砲を何本も用意できたのか。。。
祝典の時などには、時々実際の大砲を使ってやる事もあるようですが、普通の公演では、シンセサイザーを使ったり、特大のバスドラムを使ったりするようですね。
テミルカーノフ指揮のレニングラードフィルで後半。これも劇場の外に置いた多数のCannonを使っています。
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