今日の音楽 4月23日 見果てぬ夢
1616年4月23日は、スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスの命日です。セルバンテスといえば、「ドン=キホーテ」。セルバンテスが徴税吏の仕事についていた時に、徴収した税金を預けていた銀行が倒産し30倍の追徴金を負いましたが、これが支払えず投獄されました。獄中で書かれたのが「ドン=キホーテ」。
この「ドン=キホーテ」が獄中で書かれたという事を基にして、作られたのが「ラ・マンチャの男」です。
ラ・マンチャの男は、田舎の郷士「アロンソ・キハーナ」と、その妄想によってできた田舎騎士「ドン=キホーテ」という二重構造でできている「ドン=キホーテ」に、現実の「セルバンテス」の世界がプラスされた三重構造という複雑さを持っていて、主演のピーター・オトゥールは。キハーナ、ドン=キホーテ、セルバンテスの三役をこなすなど、多くの出演者がいくつかの役をこなしています。
このミュージカルの中でも再三歌われるのが「見果てぬ夢」(The impossible dream)。宿屋でソフィア・ローレンが扮するアルドンサの前でドン=キホーテが歌うシーン。瀕死のキハーナにもう一度立ち上がるようにアルドンサが、キハーナに歌いかけるシーン。最後に裁判に向かうセルバンテスに牢獄の囚人たちが歌うシーン。どれをとっても素晴らしいシーンばかりです。
夢は叶いにくく 敵もたくさんいるけれども 胸に悲しみを秘め 私は勇んで行く
道は極めにくく 腕は疲れ果てても 届かぬ星をめざして 私は歩き続ける・・・
という歌詞です。
3つのシーンのダイジェストです。
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