今日の音楽 4月22日 惑星
1932年4月22日生まれの 冨田勲のシンセサイザーによる「惑星」です。
皆さんご存知のように、ホルストの「惑星」はホルストの意志によってアマチュア演奏による編成の縮小以外は、編成の変更、抜粋演奏を一切認めないという事が遺族によって守られていたので(今は著作権が切れたので自由ですけど・・・だから、平原綾香のジュピターも可能になってんですけどね)冨田勲が「惑星」を作成する権利を認めてもらうのに苦労したらしいです。
新日本紀行やジャングル大帝の作曲者だった冨田勲がシンセサイザーに出会ったのが大阪万博。そこでムーグ社のシンセを聴いて、これが自分がやりたい音楽、という事で1974年にドビュッシーの作品を編曲した「月の光」をリリースしこれがヒット。その後「展覧会の絵」「火の鳥」といったアルバムが全米のクラシックチャートでトップになるなど世界的なアーチストになって、1977年に出したのが「惑星」です。
勿論、私がやっているDTMのように楽器の音をサンプリングした音色で原曲通りに作るのではなく、原曲とは違う冨田の世界を表現している素晴らしいアルバムでした。その後発売した「ダフニスとクロエ」の中のマ・メール・ロアも好きでしたが、この「惑星」は冨田作品の最高峰のひとつだと思います。
ところで、冨田勲はこのデスクトップ・オーケストラを プラズマ・シンフォニー・オーケストラ(PSO)と名づけて、シンセのそれぞれを構成する音色モジュールを楽団員と位置づけているそうです。私の所属するオーケストラも略称はPSOですけど(笑)
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