今日の音楽 4月20日 交響曲第7番(ベートーヴェン)
「のだめ」のおかげで超有名になっちゃったこの曲、実は私にとっても「忘れられない曲」のひとつです。というのも学生生活はベト7で始まりベト7で終ったから。
高校に入って、半分以上騙されてコントラバスをやらされ、ボウイングの練習、音階練習を一通りやって、初めて譜面を見て弾かされたのがベートーヴェンの交響曲第7番の第2楽章。何と言っても開放弦のAとEの音が多くって26小節間ずっとファースト・ポジションだし・・・それでもスタッカートとスラー・スタッカートの区別が出来ず苦労したっけ(笑)。しかも、聞いたこと無い曲だったし。殆どマトモに弾けずに本番迎えました。
大学4年の最後の定期演奏会がベト7。これが面白いように弾けた・・・
それ以来一度も弾いてないんだけどネ。もう1回ぐらい弾きたいです。
ワーグナーやリストが、リズムに支配されているこの曲への賛辞の言葉を残していますが、ベートーヴェン自身も、この曲は情感を極力廃してリズムをベースに演奏する事を意識していたのでは無いでしょうか。その証拠に、第1楽章の序奏のsostenutoを除いてvivace,presto,allegro con brioという快速なテンポを要求。しかも、それまで adagioとかandanteというゆったりした緩徐楽章を第2楽章に持ってきていたのですが、この曲だけは緩徐楽章にもかかわらずallegrettoという指定で、全体とのバランスを保っています。(第8番は本当の意味での緩徐楽章が無いので)
昔からフルトヴェングラー盤という名盤がありますが、私のお気に入りはクライバーのウィーンフィルです。
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