今日の音楽 4月12日 歌劇「オベロン」序曲
ドイツ・ロマン派の代表的作曲家カール・マリア・フォン・ウェーバーの最期の作品になった、歌劇「オベロン」が初演されたのが1826年4月12日ロンドンのコヴェントガーデンでした。ウェーバーは、既にこの時には結核を患っていて2ヵ月後の6月5日にロンドンで客死しています。
享年39歳の早過ぎる死でした。
オベロンは、正式タイトルが「オベロン、または妖精王の誓い」でヴィーラントの叙事詩「オベロン」にシェイクスピアの「真夏よ夜の夢」と「テンペスト」を加えた曲です。日本ではあまり上演される事は無いのですが、その序曲は「魔弾の射手」と並んで、頻繁に取り上げられる曲です。
ホルンのよる角笛から始まり、トランペットのファンファーレが静かに鳴るのどかな音楽から一変して弦楽器による慌しい主題に入ります。後は勇壮なメロディが連続し華々しく終わりまで駆け込むという、いかにもドイツ音楽という素晴らしい作品だと思います。ちなみに、このウェーバーとかメンデルスゾーンとかの前期ロマン派の管弦楽曲は、曲の構成などが単純明快なためアマチュア・オーケストラはこぞって取り上げますが、実は弾くのは単純明快ではありません。特にコントラバスは、やたらに移弦とポジション移動が多くて、指を回すのに一苦労です。
ヤンソンス指揮のベルリンフィルハーモニーの演奏です。
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