今日の音楽 4月11日 マタイ受難曲
今日はこの音楽を聴いてください、と言っても、そう簡単に聴けない曲があります。
ワーグナーの「ニーベルンクの指環」なんて極端な例ですが、オペラ以外で、長い曲といえばバッハのマタイ受難曲が思い浮かびます。J.S.バッハが、新約聖書のマタイによる福音書26章、27章のキリストの受難を題材に、聖句、レチタティーヴォ、アリアとコラールから構成された曲です。
初演は1727年4月11日、ライプツィヒの聖トーマス教会でした。
なにしろ3時間をこえる作品で、その後なかなか上演の機会もなく、忘れ去られていきました。(バッハ自身も一般の人からは忘れ去られていました)・・・これを復活させたのが、14歳のクリスマスに、この曲のスコアを祖母より贈られ20歳の時に、バッハの死後初めての上演をしたメンデルスゾーンでした。
マタイ受難曲は第1部29曲でイエスが捕らえられるところまで、第2部39曲でピラトの裁判、磔、墓地への封印までを扱っています。
中でも、受難のコラールとして知られている「おお、血と涙にまみれし御頭」(第54曲)は、ドイツでも賛美歌として知られた曲です。
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