今日の音楽 4月10日 ジェルソミーナのテーマ
ニーノ・ロータというと、「ロミオとジュリエット」とか「ゴッド・ファザー」「太陽がいっぱい」などの映画音楽、そしてフェデリコ・フェリーニ監督の殆どの映画の音楽を担当した人として有名ではありますが、実は11歳の時にオラトリオ、14歳の時にオペレッタを作曲した、クラシック界の天才少年だったんです。ミラノ音楽院、聖チェチーリア音楽院、アメリカのカーティス音楽院で作曲法・指揮法(先生は、フリッツ・ライナー)を学んだり、本人も「私はクラシック音楽の作曲家であり、映画音楽は楽しみと稼ぎのためにやっている」と言っているように、本職は映画音楽の作曲家ではありませんでした。
映画音楽は生涯で150本程度の映画の為に作曲していますが、クラシックの作品も5つの交響曲をはじめ協奏曲、宗教曲、歌曲と様々な分野の曲を残しています。残念ながら、彼のクラシック曲は聴いた事が無いので、1曲を選ぶと、やっぱり映画音楽から。数々の名曲の中から、私個人が1曲を選ぶと、フェリーニ監督の「道」のジェルソミーナのテーマ。トランペットの哀愁帯びた旋律が泣かせます。
ちなみに、ロータの映画音楽の遺作はフェリーニの「オーケストラ・リハーサル」でした。
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