パイオニア交響楽団第20回定期演奏会のご案内10 ブラームス/ピアノ協奏曲第1番 第3楽章
いよいよ本番は明日に迫りました。ゲネプロも終わって当日を待つばかり。
ブラームスの最終楽章は、(多分)第2楽章からアタッカで入ると思います。冒頭はピアノのソロで第1主題の提示、終わるとTuttiで主題をなぞると言う形。この楽章は、中間部にあるフーガが曲者。ベートーヴェンは交響曲の中にフーガを使用する事が多かったのですが(3番とか7番の第2楽章が代表例)、ブラームスの時代になると和声も複雑になりフーガの音程も合わせにくいです。
全体はロンド形式でABACABという形を取りますが、圧巻はコーダ。第1主題がファゴットでゆっくりと演奏される場所がコーダのスタート。最後はテンポを上げて怒涛のごとくエンディングを迎えますが、何と言ってもカッコいいのはティンパニです。五度音程の強打が低音の支えがわりとなって叩かれるのですが、ホント格好よいです。
この曲のエンディングは、ブラームスの作品の中でも最もオーソドックスなカッコ良さがありますよ。
全体的には地味な曲ですが、最後の盛り上がりは注目してください。
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