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2009年10月31日 (土)

パイオニア交響楽団第20回定期演奏会のご案内5 コッペリア その3

2曲目はワルツです。
ワルツと言っても、ウィンナワルツよりもう少し優雅でテンポも遅め。通称スワニルダのワルツと呼ばれている曲です。スワニルダが、人形とは知らずコッペリアの気を引こうとして踊るワルツです。バレエの最初の方に出てくる曲で、まさかその後コッペリアが自分の恋敵になってしまうとは露とも知らずに優雅に踊ります。

この曲の主旋律はレガートによる優雅な前半とストップの効いたスタッカートによる後半というフレーズで出来ています。こういう変化をワルツの雰囲気を損なわずに表現するためにはフレージングをきちんと考えて旋律を演奏する必要があります。1小節、2小節という短い単位で表現していくとギクシャクした一貫性のない音楽になります。譜面やスコアを眺めてフレーズの単位を考え、そのフレーズの中で強弱やテンポをとるというのは旋律だけでなくて、伴奏系も同じ。但し、頭打ち(各小節の1拍めに拍子をとるために演奏する。主に低音楽器が担当)は揺れることは許されませんけど・・・・

2009年10月30日 (金)

パイオニア交響楽団第20回定期演奏会のご案内4 コッペリア その2

第1曲目の前奏曲とマズルカは、ホルンのアンサンブルから始まるのどかな前奏曲に続いて昔テレビ朝日(当時NET)の朝日新聞ニュースのテーマ曲で有名になった、マズルカが演奏されます。

マズルカはポーランドの3拍子の舞曲の総称で、色々なタイプがあります。オベレク、マズル、クヤーヴィクなどが代表ですが、このコッペリアのマズルカはクヤーヴィクで、タータタンタン|タタタンタタ|(注・ターは付点四分音符、タンは四分音符、タは八分音符)のリズムが特徴です。
このマズルカの特徴をつかむには、ショパンのマズルカ集を聴いてみると良いかもしれません。

後半はテンポを速めて金管や低弦が裏でバタバタと演奏して曲を閉じます。

2009年10月29日 (木)

パイオニア交響楽団第20回定期演奏会のご案内3 コッペリア その1

ドリーブのバレエ「コッペリア」は、日本ではチャイコフスキーの三大バレエに次いで上演される機会の多い曲のひとつであろう。元々の曲名は「コッペリア、または琺瑯質の目をもつ乙女」という題名。原作はE.T.A.ホフマンの「砂男」という話(オッフェンバックのホフマン物語も同じ話を下敷きにしている)。人形に恋をした男の狂気の世界を描いたかなりグロテスクな話であるが、ドリーブはこの砂男の狂気性をかなり和らげてコッペリウスという老人に移植している。コッペリウスが作った人形が「コッペリア」。このコッペリアが人形だという事を知らずに恋してしまったフランツが、コッペリウスの家に忍び込んだところを、コッペリウスに見つかる。そこに来たフランツの恋人スワニルダの気転によりフランツは助けられ、ふたりは目出度くゴールイン、というお話しである。

このバレエ音楽「コッペリア」は全曲を通して演奏すると1時間以上を要する。そのため、オーケストラの演奏会では殆どが組曲として演奏される。が、実のところはバレエ組曲「コッペリア」という曲は存在しない。演奏者が3曲から6曲程度を選んで抜粋で演奏するので、組曲と言っても演奏によっては異なる曲の組合せになるのである。

今回は、「前奏曲とマズルカ」「ワルツ」「チャルダッシュ」「スラヴ民の主題による変奏曲」という比較的オーソドックスな4曲を選んだ。このほかには「麦の穂のバラード」「機械仕掛けの人形の音楽」「人形のワルツ」が組合せられることもある。

原作はグロテスクでも、音楽は非常に楽しく肩の凝らない曲なので楽しく聴ける曲だと思う。

2009年10月28日 (水)

パイオニア交響楽団第20回定期演奏会のご案内 2 モルダウ

スメタナの代表作が連作交響詩「わが祖国」である。この曲は、チェコの風景や歴史を表現した音楽で、「高い城」「モルダウ」「シャールカ」「ボヘミアの森と草原から」「ターボル」「ブラニーク」の6曲で、全て演奏すると70分ぐらいになる。

この中でもっとも有名なのが「モルダウ」。モルダウというのはドイツ語で、チェコではヴァルタヴァという名前の川の源流からプラハを流れ、エルベ川に合流するまでを描写的に表現している。譜面には各部分に解説が書いてあって、この部分が何を表現しているかが明解にわかるようになっている。

①最初の源流・・・フルート2本が交代に吹いて淀みなく湧いてくる川の源流を表し、ハープとヴァイオリンのピチーカートが水の滴を表現している。なぜフルート2本の掛け合いかというと・・・1本では息が続かないから
②2番目の源流・・・フルート2本にクラリネット2本が加わって掛け合いで演奏される。次第に多くの楽器が加わっていく。やがて、あの有名なモルダウの旋律が登場する。
③森~狩り・・・やがて流れは森の中に入り、ホルンの信号で狩りの場面が始まる。弦楽器は川の流れを表現し続ける。
④村の婚礼・・・川は森を抜けて集落に入る。そこでは村をあげての結婚式。フォークダンスも踊られる。踊りの輪がやがて大きくなるが、川は次第に遠ざかり踊りのリズムも遥か遠くに聞こえるようになりやがて消えていく。
⑤月の光~水の精の踊り・・・この曲の中でもっとも神々しい部分。夜も更け静けさを取り戻したフルートとクラリネットの川の流れの中で弦楽器の水の精が静かに踊る。やがて夜も明け、流れは力を増して主題部分が再現される。
⑥聖ヨハネの急流・・・川はやがて傾斜を増し、音楽も激しさを増す。聖ヨハネの急流というのは実際には存在しないそうだが、スメタナはボヘミア王に迫害され殺害されたローマカトリックの聖人ヨハネの故事にある、ヨハネが川に投げられて殺害された場所を、急流として表現したらしい
⑦モルダウの力強い流れ・・・聖ヨハネで盛り上がった曲は、そのままの勢いで主題を演奏する。ただし、ここでは主題が長調に変調されて演奏される。
⑧高い城の主題・・・連作交響曲の1曲目である高い城の主題が登場する。やがて川は幅を広げ穏やかな流れになりエルベ川へと合流する。

という内容です。この曲は実はものすごく体力が要ります。聖ヨハネの急流から先の数分間はほとんどフォルテとかフォルティッシモで、しかもフォルテからのクレッシェンドもたくさん出てきて、ずっと弾きっぱなし。大変な曲です。

2009年10月27日 (火)

パイオニア交響楽団第20回定期演奏会のご案内 1

このブログ、演奏会のご案内専用になってしまったようで非常に申し訳けございません
パイオニア交響楽団第20回定期演奏会は11月8日(日)、文京シビックセンター大ホールで行われますので、是非足をお運びください。

5回ごとの記念演奏会は、通常は合唱団と一緒に演奏会を行っています。第5回は第九、第10回はカルミナ・ブラーナ、第15回はマーラーの復活でした。今回は残念ながら合唱団と日程が合わず単独の演奏会になりました。その為、今回は第5回定期演奏会からずっとお世話になっている黒岩英臣先生と、ご子息のピアニスト黒岩悠(はるか)氏の共演という企画になりました。
そこで、今回の実行委員長を中心に選ばれた曲がブラームスのピアノ協奏曲第1番。ところが、この曲が先に決まった事で困った事が起こりました。原因はブラームスのピアノ協奏曲は①異常に長い(50分程度)②トロンボーン、チューバが無い、こと。

通常の序曲-コンチェルト(休憩はさんで)-シンフォニーのプログラムを組むと、
①ごく短い序曲を組んでも前半が1時間近くなるため、シンフォニーは長い曲が出来ない。②トロンボーンは5人いるので残りの2曲をトロンボーンが出てくる曲を選んだとしても、3分程度の序曲だけ出演では気の毒

また、コンチェルトとシンフォニーの2曲プロだと金管楽器に出られない人が出てくる。

などなどから、2曲とも15分程度のトロンボーンがある曲。しかもブラームスのピアノ協奏曲第1番が一般的知名度が低いので、少し有名な曲を選ぶという事で一件落着しました。
そこで決まったプログラムが

①スメタナ 連作交響詩「わが祖国」より 第2曲「モルダウ」
②ドリーブ バレエ音楽「コッペリア」より
③ブラームス ピアノ協奏曲第1番ニ短調op.15
指揮 黒岩英臣  ピアノ独奏 黒岩悠
11月8日(日)午後2:00開演
文京シビックセンター大ホール

です。

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