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2009年10月28日 (水)

パイオニア交響楽団第20回定期演奏会のご案内 2 モルダウ

スメタナの代表作が連作交響詩「わが祖国」である。この曲は、チェコの風景や歴史を表現した音楽で、「高い城」「モルダウ」「シャールカ」「ボヘミアの森と草原から」「ターボル」「ブラニーク」の6曲で、全て演奏すると70分ぐらいになる。

この中でもっとも有名なのが「モルダウ」。モルダウというのはドイツ語で、チェコではヴァルタヴァという名前の川の源流からプラハを流れ、エルベ川に合流するまでを描写的に表現している。譜面には各部分に解説が書いてあって、この部分が何を表現しているかが明解にわかるようになっている。

①最初の源流・・・フルート2本が交代に吹いて淀みなく湧いてくる川の源流を表し、ハープとヴァイオリンのピチーカートが水の滴を表現している。なぜフルート2本の掛け合いかというと・・・1本では息が続かないから
②2番目の源流・・・フルート2本にクラリネット2本が加わって掛け合いで演奏される。次第に多くの楽器が加わっていく。やがて、あの有名なモルダウの旋律が登場する。
③森~狩り・・・やがて流れは森の中に入り、ホルンの信号で狩りの場面が始まる。弦楽器は川の流れを表現し続ける。
④村の婚礼・・・川は森を抜けて集落に入る。そこでは村をあげての結婚式。フォークダンスも踊られる。踊りの輪がやがて大きくなるが、川は次第に遠ざかり踊りのリズムも遥か遠くに聞こえるようになりやがて消えていく。
⑤月の光~水の精の踊り・・・この曲の中でもっとも神々しい部分。夜も更け静けさを取り戻したフルートとクラリネットの川の流れの中で弦楽器の水の精が静かに踊る。やがて夜も明け、流れは力を増して主題部分が再現される。
⑥聖ヨハネの急流・・・川はやがて傾斜を増し、音楽も激しさを増す。聖ヨハネの急流というのは実際には存在しないそうだが、スメタナはボヘミア王に迫害され殺害されたローマカトリックの聖人ヨハネの故事にある、ヨハネが川に投げられて殺害された場所を、急流として表現したらしい
⑦モルダウの力強い流れ・・・聖ヨハネで盛り上がった曲は、そのままの勢いで主題を演奏する。ただし、ここでは主題が長調に変調されて演奏される。
⑧高い城の主題・・・連作交響曲の1曲目である高い城の主題が登場する。やがて川は幅を広げ穏やかな流れになりエルベ川へと合流する。

という内容です。この曲は実はものすごく体力が要ります。聖ヨハネの急流から先の数分間はほとんどフォルテとかフォルティッシモで、しかもフォルテからのクレッシェンドもたくさん出てきて、ずっと弾きっぱなし。大変な曲です。

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